トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

秋田建設工業新聞社
2024/03/25

【秋田】古川雨水排水ポンプ場の電気設備/約24億円で4月下旬に公告

 秋田市上下水道局は、今月22日に行われた「古川流域の総合的な治水対策協議会」の第8回会合で事業の進捗状況を説明。雄物川右岸側の秋田発電・水道北側に建設する古川雨水排水ポンプ場のうち、新年度に発注する電気設備工事の設計金額が24億4,200万円を予定していると説明した。4月下旬に公告し、5月〜8年3月23日の予定工期で整備する。6年度〜7年度にかけて工場製作等を行い、7年度に機器を設置する。

 古川雨水排水ポンプ場のポンプ施設は、鉄筋コンクリート造2階・地下1階建て、排水能力11㎥/秒の施設。コラム式水中ポンプ(φ800・1.38㎥/秒)を8台、ガスタービン式発動発電機(1,250kVA)を2台、吐出水槽、堤防乗越管(ダクタイル管φ700×15本)で構成。また、引込施設として鋼板製角形電動ゲート(W4.5m×H1.5m×2門)、導水渠としてボックスカルバート(□2,800×2,800・L178m)を整備する。

 仁助下橋と大野新橋の間に整備する電動式ゲートを備えた引込施設により、古川からポンプ場に洪水を引き込む。ポンプ場まではボックス型導水路を通り、吐出水槽を経由し堤防を乗り越して雄物川に排水する。

 本体工事は今年度、熊谷・山岡・秋田舗道建設工事JV、機械設備は酉島・山岡・秋田東北建設工事JV、導水渠は山岡・加賀屋・石黒建設特定建設工事JVに発注。6年度は電気設備工事を発注するほか、吐出水により堤防の土が流れないよう、引込施設の前後で行うコンクリート護岸工を11月または12月に公告する予定。

 上下水道局ではこのほか、低地で周囲からの雨水排水が集まりやすい仁井田潟中町地区に、局所的な排水ポンプ(潟中町ポンプ)を設置。計画設置数3基のうち2台を3年8月末に暫定供用させており、7年度に残りの1基(0.07㎥/秒)を設置する。早ければ4月に詳細設計を公告予定で、7年4月からポンプ設置に着工する予定(予定工期:8年3月)。設置工事の設計金額は1億1,000万円を予定している。

 また、7年度は秋田南高等学校側に自然流下させているポンプからの吐出水を、反対側(農業試験場側)に流下させるための管渠敷設や、雄物川の河川敷を掘り下げて水が流れやすくする付帯工事も発注する予定。


提供:秋田建設工業新聞社