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秋田建設工業新聞社
2024/03/26

【秋田】サンフロンティアホテルマネジメントが秋田駅前にホテル建設検討/土地の競売、5億100万円で入札

 ホテルの開発・運営を展開するサンフロンティアホテルマネジメント(東京都千代田区有楽町1−2−2、堀口智顕代表取締役社長)は、JR秋田駅前でなかよし他が所有していた土地の競売で最高札となる5億100万円で入札した。ホテルの建設を検討しており、詳細は明らかにしていないが早期に着工したい考え。通称・駅前通りにある人気ラーメン店隣接地の駐車場。県内外から25者が応札し、1億1,340万円の売却基準価格に対し同社は5億100万円で入札した。

 同社が入札したのは、秋田市中通四丁目265番1(97.38u)、同265番2(222.65u)、同266番1(448.64u)、同262(238.11u)、同263(266.84u)の計1,273.62u。末廣ラーメン本舗秋田駅前分店隣接地で、用途地域は風俗店を含むほぼすべての商業施設を建築できる商業地域となっている。競売には県内外のマンション業者、ホテル、不動産開発業者、建設業者、個人など各分野から25者が入札した。

 なお、別案件の競売では、ラーメン店裏手にある中華料理店隣接地(現・駐車場)が応札30者でコインパーキングなどを手がける業者が落札。その向かいにある酒店隣接地(現・駐車場)も応札30者で、同酒店を経営している企業がそれぞれ最高額で入札した。

 サンフロンティアホテルマネジメントは平成27年に設立。「心温かい楽しいホテル」をテーマに、地域の文化や歴史を重視し、上質で心地よいプライベート感のある「世界でたった一つのホテル」を目指している。

 ホテルブランドとしてはLUXURY(ラグジュアリークラス)、UPPER(アッパークラス)、UPPER MIDDLE(アッパーミドルクラス)、ECONOMY(エコノミークラス)、BUDGET(バジェットクラス)を展開。佐渡や京都、舞浜、大阪、松本、宮古島、名古屋、飛騨高山、鹿島、倉敷、成田、川崎、小岩、下関、博多でリゾートやビジネスなどに適したホテルを運営している。

 単なるホテル建設・運営ではなく、地元物販の販売やイベントの開催などを行うことで地域の振興や活性化、魅力向上を図るという考えを持つ同社。昨年7月には山形県酒田市と「地域振興に向けた連携協定」も締結し、ホテルの建設を発表している。

 秋田市内では近年、マンションやホテルの建設ラッシュとなっており、JR秋田駅前の人通りも増えている。同社の初進出による秋田駅前のさらなる活性化に期待が集まる。

提供:秋田建設工業新聞社