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建設新聞社
2024/03/26

【東北】十和田八幡平の休屋・休平地区に/滞在体験の魅力向上先端モデル事業

 環境省は、国立公園の滞在体験の魅力向上に向けた先端モデル事業の第1弾として「十和田八幡平国立公園(十和田湖地域)の休屋・休平地区」を選定した。宿泊施設の誘致・整備に取り組む。
 インバウンド需要が急速に回復する中、国立公園の美しい自然の中で感動を伴う体験を柱とした滞在型・高付加価値観光を推進する。そのため、宿泊施設を中心とした利用拠点の面的な魅力向上に取り組む、先端モデル事業の進め方を検討する全国4つの国立公園を選定していた。このほど初弾の取り組みとして十和田八幡平国立公園を選定した。
 昨年10月には、青森県十和田市・秋田県小坂町にまたがる十和田湖地域を対象とする「国立公園利用の高付加価値化に向けた基本構想(十和田八幡平国立公園)検討業務」を大日本ダイヤコンサルタントに委託している。
 基本構想によると、「十和田湖北奧(ほくおう)をいつくしむ365日」を、目指す姿に掲げた。ゾーニングは▽子ノ口地区▽宇樽部地区▽休屋・休平地区▽生出地区▽大川岱地区−の5地区に区分。このうち休屋・休平地区は、優先的に滞在体験を向上させるエリアに位置付け、高付加価値化に向けた宿泊施設を誘致する利用拠点として想定している。
 今後のスケジュールは、2024年度にマスタープランを検討・策定し、25年度に誘致場所と公募要件を決める。26年度に宿泊事業者を公募して決定。27年に詳細設計と権利制限関係の手続きを行い、28年度から建設工事に着手する見通し。
 なお25日には、「第17回国立公園満喫プロジェクト有識者会議」を対面・オンラインで開催。取り組み状況と成果、滞在体験の魅力向上先端モデル事業についてゲストプレゼンを行ったほか、26年度以降の取り組みの検討や出席者による意見交換などを実施した。

 提供:建設新聞社