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建通新聞社
2024/03/29

【大阪】NEXCO西 高速道路更新計画に事業許可  

 NEXCO西日本は3月27日、点検・調査技術の高度化や詳細調査の進捗により、新たに構造物内部の劣化状況などが判明した箇所を対象とする高速道路の更新計画について、国土交通大臣の事業許可を受けた。総事業費は2556億円となる。
 事業費の内訳は、橋梁の桁の架け替えと充填(じゅうてん)材の再注入(延長約6`)に587億円、橋梁の床板取り替え(延長18`)に942億円、舗装路盤部の高耐久化(延長342`)に927億円、切土区間のボックスカルバート化と押さえ盛り土(1ケ所)に100億円を配分する。
 橋梁の桁の架け替えと充填材の再注入では、飛来塩分や凍結防止剤などの影響でPC鋼材が変状し、耐荷力の低下が懸念される橋梁の更新・補強などを行う。関西支社管内の対象路線は、阪和自動車道他10道路。
 橋梁の床板取り替えの同管内対象路線は、第二神明道路他2道路。
 舗装路盤部の高耐久化では、上層路盤(アスファルト安定処理路盤)の疲労ひび割れにより、下層路盤の強度が低下、舗装構造全体に変形が発生している箇所で、舗装路盤部を高耐久路盤に置き換える。同管内対象路線は、舞鶴若狭自動車道他8道路。
 切土区間のボックスカルバート化と押さえ盛り土では、山陽自動車道三木ジャンクション〜神戸西インターチェンジ間の木津地区(兵庫県)の抜本的な地すべり対策として、本線上にボックスカルバートを施工し、その上に押さえ盛土を構築する。
 NEXCO3社(西日本、東日本、中日本)合計の更新計画は、道路延長512`、総事業費1兆0004億円。