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北陸工業新聞社
2024/04/01

【富山】とやま企業リポート2024/オダケホーム/『一から造る楽しみ知る』/分譲地のコミュニティ施設/富山工高生と共同で設計

 オダケホーム(射水市西高木、小竹秀子社長)は、富山市下冨居の分譲地「ウォークヒルズ新富山」に整備するコミュニティセンターの設計を、富山工業高校の生徒と共同で進めている。
 同社では、ものづくりの楽しさや、やりがいを感じるとともに、将来の進路選択の役に立ててもらおうと同校に協力依頼。希望した建築工学科の1〜3年生13人が参加し、昨年12月から打ち合わせを行っている。3月28日には、プランの検討会が同校で開かれた。今回は、これまでにまとまった平面図を基に、「外観」をテーマに話し合った。生徒は自分が考えた提案を設計図などを見せながら説明。オダケホームの担当者は、外観の色合いについて「外壁と屋根の話が中心だが、実際の建築では細かい部分が意外と大切。例えばサッシの色が全体のイメージに影響してくることがある」と具体的にアドバイスした。
 堀田ひかりさんは「高校生が一から建物を造ることは、なかなかないので、良い経験になると思った」と参加のきっかけを話す。藤根悠奈さんは「誰もが使いやすく、長く地域で役立つ公民館となる提案をしたい」と話した。
 コミュニティセンターは、W造平屋建て床面積114平方メートル(建築面積154平方メートル)の規模。大小の会議室の間に通路上の土間を配置し、深い軒が特徴的な建物となっている。防災備品などを収める備蓄庫に加え、太陽光発電設備や蓄電池も設ける。今後は細部を詰め、今月中に設計をまとめる。着工は5月で、秋ごろの完成を目指す。
 ウォークヒルズ新富山は全107区画。第1工区22区画、第2工区85区画に分けて施工し、8月に全体が完成する。造成工事はヒヨシ、富山資源開発が施工。販売面積は約200平方メートル〜約378平方メートル。2022年3月に開業した新富山口駅の駅前に位置し、「環境にやさしい」「自然災害に強い」「すべての世代が安心して暮らす」をコンセプトに緑化計画や防災への備えに工夫を凝らし、サスティナブルなまちを目指す。販売は昨年12月から開始している。

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