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建通新聞社四国
2024/04/05

【高知】四国地整 高知県内配分額は前年比1%増

 国土交通省四国地方整備局の2024年度予算配分は、直轄と補助・交付金合わせて前年度比8億円増の3300億円となった。このうち高知県内には直轄に496億円、補助・交付金に556億円を充て、前年度比1%増の1052億円を投入する。新規事業では四国8の字ネットワークを構成する国道56号宿毛内海道路(宿毛和田〜宿毛新港)と国道55号奈半利安芸道路(奈半利〜安田)での測量設計や、高知地方合同庁舎の老朽化対策に着手する。
 宿毛内海道路(宿毛和田〜宿毛新港)は、宿毛市和田から同市樺までの延長7・1`で、トンネル5本、橋梁9本などを建設する。24年度予算には1億円を配分し、調査設計を進める。奈半利安芸道路(奈半利〜安田)は奈半利町芝崎から安田町東島までの延長4・0`で、トンネル1本、橋梁4本の他、高知方面へのハーフインターとなる田野インターチェンジ(仮称)を設ける。24年度予算には5000万円を計上し調査設計を行う。
 高知地方合同庁舎の老朽化対策では、空調設備の改修を2カ年で実施、24年度予算には1億6900万円を充てる。
 主な道路事業では、25年春の開通を目指す南国安芸道路(高知龍馬空港〜香南のいち)に19億9300万円を配分し、舗装や道路付属物設置の工事などを行う。同道路(芸西西〜安芸西)に42億4500万円、安芸道路には56億2100万円で調査設計、用地買収、橋梁・改良工事を進める。西部方面では、窪川佐賀道路に86億8900万円でトンネル工事や橋梁・改良工事など、佐賀大方道路に9億4300万円で改良工事など、大方四万十道路に7億6900万円で調査設計や用地買収を行う。
 河川事業では、仁淀川の河川改修に9億2600万円を充て新居地区などでの河道掘削を継続する。四万十川の改修には9億1600万円を配分し、山路本川地区の堤防拡幅などを進める。
 砂防事業では、嶺北地域の各地で進める堰堤整備などに16億5600万円を計上。
 海岸事業では、高知海岸の戸原工区と南国工区で突堤整備などの高潮・侵食対策に13億8700万円を盛り込んだ。
 港湾事業では、高知港三里地区で防波堤の延伸などに17億7000万円、高知港海岸で護岸の耐震化や嵩上げなどに13億2000万円を配分した。

提供:建通新聞社