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北陸工業新聞社
2024/04/12

【富山】請負金額は12.5%増、1319億円/23年度の前払金保証取扱高/東日本保証富山/ネクスコ中日本で大幅増

 東日本建設業保証富山支店は、2023年度累計の発注者別前払金保証取扱高をまとめた。
 それによると、件数が前年度比1・3%減の2927件、請負金額が同12・5%増の1319億5000万円と件数は減少したものの、請負金額は増加を示した。
 件数は同39件の減少で、5年連続のダウン。請負金額は同146億9100万円のアップで、2カ年ぶりに増加に転じた。請負金額の増加は、ネクスコ中日本の大幅アップが主な要因。また、過去5カ年の推移は件数が最下位、請負金額は上から2番目の状況。
 発注者別の請負金額を見ると、国は同2・5%増の278億6200万円。このうち、北陸農政局では、8億円の増加を示した。
 独立行政法人は、同125・2%増の211億8900万円。ネクスコ中日本で118億円の増加となったが、保証内容は継続工事分が中心となっている。
 県は、同1・9%増の440億8600万円。このうち、土木部では件数のアップに伴い、19億円増加した。
 市町村は、同1・8%減の327億3000万円。主な内訳は、増加が(仮称)防災センター・児童館建設工事の大型保証があった立山町で15億円、五位中学校区統合小学校校舎新築工事と同体育館等新築工事などの大型保証があった高岡市で7億円。減少は、富山市と氷見市で各8億円、朝日町5億円、砺波市と黒部市が各3億円。
 その他は、同77・2%増の57億8700万円。富山県立大学で15億円、日本下水道事業団で7億円それぞれ増えたが、軽自動車検査協会では6億円減少している。
 一方、市町村別の主な前払金保証取扱高累計は、富山市が109億円余(件数319件)でトップ。高岡市が約57億円(同188件)で続き、以下は立山町約26億円(同77件)、射水市25億円余(同72件)、入善町19億円余(同30件)、氷見市約18億円(同100件)の順となった。
 また、主な増減額は、立山町15億3900万円(142・6%)増、富山市8億6200万円(7・3%)減、氷見市8億円(31・0%)減、高岡市7億300万円(14・1%)増、朝日町5億9900万円(73・1%)減。
 工事場所別の前払金保証取扱高増減は、南砺市の109億円増を筆頭に、富山市や小矢部市で大きく増加。砺波市のほか、黒部市では大幅ダウンとなった。
 中間前払金保証取扱高は、件数が同1・3%増の77件、請負金額が同16・6%減の71億円余。件数上位は県土木部22件、県農林水産部18件、富山市10件、高岡市9件、射水市4件の順。
 なお、東日本地区23都県との累計比較では、件数が秋田県に次ぐ下から2番目、請負金額は福井県に次いで下から2番目の水準だった。

hokuriku