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建設経済新聞社
2024/04/12

【京都】令和6年度予算に向けた個別公共事業評価(その3) 佐山・荒見・大内排水区大規模雨水処理施設整備など

 国土交通省はこのほど、令和6年度予算に向けた個別公共事業評価(その3)を公表。補助事業等の新規事業採択時評価及び再評価並びに完了後の事後評価の結果をとりまとめた。
 京都関係の主な内容は次の通り(▽事業名・事業主体=@総事業費A貨幣換算した便益B、費用C、費用便益比B/C)B貨幣換算が困難な効果等による評価等)。
 ◆令和6年度予算に向けた新規事業採択時評価結果(補助事業等)
▽伊佐津川大規模特定河川事業・京都府=@7億円AB850億円、C66億円でB/C12・8B河川整備計画規模の洪水が発生した場合、伊佐津川流域では1317戸の浸水被害等が発生すると想定されるが、当該事業を計画的・集中的に実施することによって、家屋浸水の軽減が見込める。また一連の効果を発現する区間全体の整備が完了した場合、家屋浸水被害を解消できる
▽竹野川大規模特定河川事業・京都府=@14億円AB82億円、C33億円でB/C2・5B河川整備計画規模の洪水が発生した場合、竹野川流域では85戸の浸水被害等が発生すると想定されるが、当該事業を計画的・集中的に実施することによって、家屋浸水の軽減が見込める。また一連の効果を発現する区間全体の整備が完了した場合、家屋浸水被害を解消できる
▽桂川右岸流域地区大規模雨水処理施設整備事業・京都府=@535億円AB1703億円、C1435億円でB/C1・2B浸水被害が頻発している地域において、管渠とポンプ場整備の実施により概ね10年に1回程度起こりうる降雨に対して浸水被害を解消する
▽京都駅新橋上駅舎・自由通路整備事業・京都駅周辺地区都市再生協議会=@195億円AB274億円、C204億円でB/C1・3B京都駅西部エリアへの動線の確保することによる、まちづくりの促進など、京都駅周辺のさらなる活性化を図る
▽浸水対策事業(東西線東山駅、東山変電所)・京都市交通局=@1200万円A(評価)淀川水系白川の洪水浸水想定区域図において、新たに浸水想定が50p以上となった駅の出入口及び浸水想定区域に該当した変電所の出入口に止水板等を設置することにより効果が期待できる
▽耐震対策事業(京都線)・近畿日本鉄道梶∞@1700万円A(評価)当該路線は、片道断面輸送量1日約1・0万人の線区であるため、橋りょうの耐震補強を実施することにより効果が期待できる
▽耐震対策事業(京阪本線)・京阪電気鉄道梶∞@5400万円A(評価)当該路線は、片道断面輸送量1日約8・0万人の線区であるため、高架橋の耐震補強を実施することにより効果が期待できる
▽豪雨対策事業(京阪本線・京阪電気鉄道梶∞@2億8000万円A(評価)当該路線は、優等列車が運行する路線であるため、鉄道河川橋梁の流失・傾斜対策を実施することにより効果が期待できる
▽踏切保安設備整備事業(京都線)・近畿日本鉄道梶∞@2200万円A(評価)付近に老人福祉施設がある踏切であるため、踏切保安設備の整備により効果が期待できる
▽踏切保安設備整備事業(京阪本線)・京阪電気鉄道梶∞@1600万円A(評価)付近に老人福祉施設がある踏切であるため、踏切保安設備の整備により効果が期待できる
▽踏切保安設備整備事業(嵐山線)・阪急電鉄梶∞@2000万円A(評価)付近に老人福祉施設がある踏切であるため、踏切保安設備の整備により効果が期待できる
▽京田辺市社会課題対応型都市公園機能向上促進事業・京田辺市=@7億8000万円AB55億円、C9億円でB/C6・1B都市公園のユニバーサルデザイン化の面から、子育てや高齢者、就労支援事業所等の団体の代表者等が参加して利用者の視点で検討・設計を行い、誰もが一緒に憩い、楽しみ、働くことのできるインクルーシブな公園づくりを行うことにより、他の公園整備の参考となる事例を提供する
▽佐山・荒見・大内排水区大規模雨水処理施設整備事業・久御山町=@37億円AB63億円、C33億円でB/C2・0B平成29年に町内全域にて1/10確率でシミュレーションを実施したところ、荒見排水区で5・2f、大内排水区で7・7f等町内全域で53・2fの浸水被害が出る結果となった。また昭和50年に完成したポンプ場の老朽化が進んでいる。このため、浸水被害が想定される地域の早期対策が必要であり、調整池及び貯留管を整備し、概ね10年に1回程度起こりうる降雨に対して浸水被害を防止する。また老朽化した排水機場の改築を実施する
 ◆令和6年度予算に向けた再評価結果(補助事業等)
▽《対応方針・継続》地高ICアクセス・一般国道312号大宮峰山ICアクセス・京都府=@34億円AB65億円、C32億円でB/C2・0B○高速道路へのアクセス○京丹後市市街地から大宮峰山ICとのアクセス向上が図れる○高速道路と一体整備による効果○山陰近畿自動車道は、平成27年度から国土交通省による直轄権限代行により大宮峰山道路として、約5qが事業化されており、当該事業を一体的に整備することによって、現道の交通安全性の向上、地域の防災機能の強化、地域の観光産業を支援することができる[建設資材価格や労務単価の上昇及び工法変更等に伴う総事業費増により再評価を実施/事業進捗率63%(うち用地取得率90%)]
▽《対応方針・継続》都府県境道路・一般国道429号榎峠バイパス・京都府=@70億円AB81億円、C63億円でB/C1・3B○災害等に対する安全・安心の確保(大雨等による通行規制時、災害発生時及び冬期積雪時において、安全で円滑な通行を確保)○日常生活における安全・安心の確保(幅員縮小、急カーブ区間の解消により、安全で快適な道路交通を確保)○地域産業の振興や交流人口の拡大を支援(福知山市、丹波市間のみならず、朝来市を加えた3市連携の強化や交流促進に寄与)[建設資材価格や労務単価の上昇及び工法変更等に伴う総事業費増により再評価を実施/事業進捗率7%(うち用地進捗率82%)]
▽《対応方針・継続》西市街地(二級河川高野川流域)事業間連携下水道事業・舞鶴市=@28億円AB877億円、C121億円でB/C7・3B当該地区は、超過降雨時には床上浸水が解消されていない浸水常套地区であり、平成29年10月22日には床上浸水104戸、床下浸水257戸の被害が発生。このようなことから、51・7o/hの降雨に対応するため、内水排除ポンプ等の整備を実施し、床上浸水被害を解消する[事業採択後長期間(5年間)が経過した時点で継続中の事業であるため、再評価を実施/事業の進捗の見込みとしては、高野川の河川拡幅工事と工程調整を行い、切れ目のない工事発注に努め、事業進捗を図る]