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滋賀産業新聞
2024/04/16

【滋賀】栗東市 「こんぜの里」活性化の方向性

 栗東市は、アウトドアレジャー・宿泊・研修施設などを備えている市のレクレーション拠点施設「こんぜの里」について、9月頃までに今後の方向性を決定する方針だ。
 今後も指定管理制度を継続していくか新たな民間活力策を展開していくかといった方向性の決定に加え、事業スキーム(仮スケジュール)も設定される可能性もあることから、今後の動向が注目される。
 周辺に立地する対象施設は、▽道の駅・こんぜの里りっとう(平成3年建設)▽こんぜの里・バンガロー村(平成4年建設)▽森遊館(平成11年建設)▽森の未来館(平成4年建設)―の計4施設。全施設、経年相応の劣化が生じていることに加え、利用状況が減少傾向にあることから改善・改良を図っていく。
 過年度に実施したサウンディング調査では▽4施設が点在しているため一体運営が困難▽使える平地が少ない・設置条例が時代にそぐわない▽大手資本が参入した場合地元企業が競争に負ける▽ICが近く人口の多い大阪・京都や東海地域からの観光客も期待できるポテンシャルを有していることから、魅力の発信方法次第では更なる発展の可能性がある―といった結果が示された。それを踏まえ、市は▽休憩施設の機能強化を行いつつ物販・飲食スタイルの見直し▽滋賀日産リーフの森やオートキャンプ場との連携強化▽駐車場確保方法―などの調整を進めているところだ。
 同市は、JRAのトレーニングセンターをはじめ、金勝山系に代表される自然環境や金勝寺等の歴史的資源など数多くの魅力的な地域資源を有しているものの、県内自治体の中でも観光入込客数及び観光消費額が低いことが課題となっている。特にこんぜの里周辺は、観光振興の観点から重要なエリアであるが、利用者へのアピール不足などの課題があると市は認識。そこで、令和7年度に新たな施策を講じエリアの活性化を図る。
 なお、地元からは、▽前面道路の狭さがネックになっている。道路拡幅や舗装整備に期待▽冬でも利用可能なキャンプ場があれば新たな集客が期待できるのでは▽地域一帯を案内できるようなサービス・体制を構築し、回遊性を高めてみては―といった意見があり、市は費用対効果や実現性の検証を行っている模様。

提供:滋賀産業新聞