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北陸工業新聞社
2024/04/16

【石川】コンテナターミナルは短・中期/金沢港将来ビジョンの目標時期/港湾計画改定を経て25年度から事業展開

 「物流の未来を牽引し、賑わいを奏でる強くしなやかな金沢港」を基本理念とする石川県の「金沢港将来ビジョン」が、検討委員会(委員長・大脇崇日本港湾協会理事長)により策定された。2024年度の港湾計画改定を経て、25年度から事業を展開していくスケジュールだ。
 ビジョンでは、目標時期を短・中期(おおむね15年後)、長期(おおむね30年後)に分けて施策を展開していく。具体的施策と目標時期は次のとおり。
【物流】
▽大浜沖合でのコンテナターミナル新設(御供田から移転)(短・中期)
▽航路・泊地の確保(マイナス13〜14メートル化)(短・中期、長期)
▽外貨貨物の大浜国際物流ターミナルへの集約及び岸壁延伸による機能強化(戸水から集約、4万トン級貨物船2隻同時着岸可能)(短期)
▽物資輸送強化のための道路ネットワークの強化(短・中期)
▽取扱貨物の配置転換などによる物流環境の改善(五郎島→御供田へ移動)(中期、長期)
▽DXによる物流の効率化(短期)
▽船会社へのポートセールスによる定期航路の維持・拡充(短・中期、長期)
▽荷主企業へのポートセールスによる集荷拡大(短・中期、長期)
▽利用業種の拡大と保管機能の検討(荷主の裾野拡大)(短・中期、長期)
【クルーズ・賑わい】
▽民間事業者と連携した質の高い賑わい空間の創出(短・中期) 
▽クルーズターミナル周辺の土地利用や規制のあり方を検討(短・中期)
▽クルーズターミナル周辺〜金石大野地区の回遊性向上(歩行空間確保、EVバス運行、サイクリング環境)(短・中期、長期)
▽金沢港〜金沢駅間のアクセス向上(短・中期、長期)
▽水産関連ゾーンと交流拠点の連携強化(短期)
【レクリエーション・緑・景観】
▽時代のニーズにあった公園・緑地などのリニューアル(中期、長期)
▽金石大野埋立用地での新たな憩いの空間の創出(中期、長期)
▽金石海岸でのレクリエーションゾーンの形成(中期、長期)
▽臨海部における景観形成ルールの策定(短期)
【カーボンニュートラル】
▽新たなエネルギーの供給拠点・生産拠点となるGXポートの形成促進(中期、長期)
▽再生可能エネルギー生産拠点の形成促進(中期、長期)
▽新たなエネルギー拠点への道路ネットワークの強化(中期、長期)
▽荷役機械の電動化、陸上電力供給施設の充実など(短・中期、長期)
▽金沢港への利用転換によるCO2排出量の削減(短・中期、長期)
【安全・安心】
▽大規模災害発生時における物流機能維持に向けた港湾施設の強靱化(短・中期)
▽災害に強い防災拠点の構築(短・中期)
▽災害支援のための港湾施設の強靱化(短・中期)
▽大規模災害発生を想定した定期的な訓練の実施による関係機関との連携強化(短期)
▽港湾施設の予防保全型インフラメンテナンス(短・中期、長期)
▽港内流入土砂への対応(短・中期、長期)

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