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建設経済新聞社
2024/04/16

【京都】桂川右岸処理区公共下水道の事業計画変更 シールド工法で858mの雨水幹線

 京都市の京都都市計画(京都国際文化観光都市建設計画)下水道事業・京都府桂川右岸流域関連京都市公共下水道(桂川右岸処理区)の事業計画変更について、京都府がこのほど認可した。
 京都市の下水道事業は、昭和5年に着手以来、整備を進めてきた結果、令和4年度末の整備区域面積は1万5620f、人口普及率は99・5%に至る。
 桂川右岸流域関連公共下水道においても、人口普及率で99・1%に達し、現在、市街化区域に隣接する市街化調整区域を重点に汚水整備を進めるとともに、都市河川等の整備との整合を図りつつ雨水整備を行っている。
 今回、事業の進捗に併せて、事業施行期間を令和5年度までから「令和7年度まで(令和8年3月31日まで)」に延伸するもの。
 桂川右岸流域関連公共下水道事業支出明細書によると、経費について、令和5年度までの建設改良費は計2082億3600万円(管渠1802億0500万円、ポンプ場157億9400万円、処理場122億3700万円)から「計2100億4100万円(管渠1827億円、ポンプ場159億1000万円、処理場114億3100万円)」に変更。
 延伸期間の令和6年度は計2億7200万円(管渠1億3900万円、ポンプ場300万円、処理場1億3000万円)、令和7年度は計2億5400万円(管渠−、ポンプ場−、処理場2億5400万円)で計画している。
 主な変更内容をみると、京都市上下水道局は、浸水対策として計画している雨水幹線のルート及び管径を変更する。
 西羽束師川支川雨水幹線の現行ルートは、西羽束師川支川第1排水区において、管径2850o×L820mで計画。これを西羽束師川支川第2排水区にルートを変更、管径2800o×L858・90mに変更する計画。シールド工法を採用する。
 現行の計画地付近は住宅が密集していることから、施工性等を考慮し、北側に位置する幹線道路下にルートを変更する。
 起点は森の宮南児童公園(伏見区久我森の宮町1−1)付近。起点から6a(管径2800o×L69・80m)、6b(管径2800o×L102・90m)、6c(管径2800o×L52・40m)、6d(管径2800o×L633・80m)。到達・発進立坑(L・8000L、B7500、鋼矢板VL型)・φ4000特殊マンホール、発進立坑(L・9500L、B7500、鋼矢板VL型)・□3500×3500特殊マンホール。
 令和9年度からの事業着手を目指し、内外エンジニアリング(京都市南区)で基本設計を進めている。