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福島建設工業新聞社
2024/04/17

【福島】上部工架け替えへ/浪江国見線・伊達崎橋

 直轄修繕代行で事業中の主要地方道浪江国見線・伊達崎橋の復旧方針が決定した。下部工は補修・補強し、上部工は架け替えて軽量化を図り、新たに片側歩道を設ける。橋脚部の河床洗堀対策も実施する。今後詳細の検討を行い、上部工の型式や施工計画等を固めた上で、年度内にも河床洗堀対策に着工したい考え。
 桑折町内で伊達崎橋に架かる伊達崎橋(橋長303.1m×幅員6.8m)は、2022年3月の本県沖地震で被災し、県の要請を受け国が直轄診断を実施した。地震による損傷に加え、橋自体の老朽化も進んでおり、復旧と老朽化対策を合わせた総合的な対策が求められることから、東北地整が23年度に修繕代行事業に着手し、詳細調査を実施していた。
 下部工はコンクリート剥がれや一部鉄筋の露出等が確認され、P2〜4橋脚間の河川流水部は著しい河床洗堀が生じており、現在の上部工の重量では増水や大規模地震で損傷が進む可能性があることから、上部工を架け替える。県の歩道整備事業計画を踏まえ、修繕対策の中で歩道を新設する。下部工は損傷部の補修とともに、歩道設置分の拡幅に合わせ補強する。洗堀対策は河床を埋め戻し橋脚を保護する。
 今年度予算で事業費2億3000万円を措置している。上部工は軽量化等の観点から型式等を決める。仮橋の設置有無などを含めた施工計画等も検討する。
(提供:福島建設工業新聞社)