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日刊建設タイムズ社
2024/04/19

【千葉】地元の期待に応える/主要事業を着実に推進/齋田伸一千葉港湾事務所長 就任インタビュー

 1日付の人事異動で千葉港湾事務所長に就任した齋田伸一氏は、安心・安全と地域活性化に向け、「千葉港千葉中央地区複合一貫輸送ターミナルと千葉港海岸直轄海岸保全施設の整備に注力し、着実に事業を進めていく」と意気込んだ。また「2024年問題」として、時間外労働上限規制が建設業にも適用されたことに言及。魅力的な建設現場となるよう、デジタルトランスフォーメーション(DX)の活用を促進する。事務所長として「地元の期待に応えるため、スピード感を持って事業を推進し、一つ一つ手を抜かずに、丁寧な仕事を心掛ける」と話した。
 
 ――千葉港の印象は。
 
 齋田 千葉港の範囲は延長133km、面積2万4800haで、他港と比較すると広大。市川市〜袖ケ浦市にまたがり、港湾空間規模は国内最大。場所によってさまざまな活用がされており、工場や倉庫のほか、人工海浜や市街地など多様性に富んだ港となっている。
 
 ――事務所長としての抱負・展望は。
 
 齋田 千葉港における事業を推進するに当たり、地元から多くの期待が寄せられている。これらの期待に応えるためにも、スピード感を持って取り組み、着実に事業を進めていく。
 
 ――主要事業の進捗は。
 
 齋田 内航RORO船の大型化への対応として千葉港千葉中央地区複合一貫輸送ターミナル整備事業、安心・安全への取り組みとして直轄海岸保全施設整備事業を進めている。直轄海岸保全施設整備事業に関しては、2023年度までに船橋地区日の出胸壁が110m完成した。
 
 ――今後の整備について。
 
 齋田 千葉港千葉中央地区複合一貫輸送ターミナル整備事業と直轄海岸保全施設整備事業は継続事業であるため、予算要求をしっかりと行い、粛々と事業を進めていく。今年度は、複合一貫輸送ターミナル整備事業における水深9mの岸壁整備工事の発注、直轄海岸保全施設整備事業では、引き続き護岸と胸壁の工事を実施する。また、海老川水門と船橋排水機場の設計を行う予定。
 
時間外労働規制に週休2日管理重要
 
 ――働き方改革への取り組みについて。
 
 齋田 「2024年問題」として、時間外労働上限規制が建設業にも適用された。DXの活用により効率化を図るとともに、週休2日が確保できるように適切な管理を行い、魅力的な建設現場となるよう努める。
 
 ――地域の建設業への期待は。
 
 齋田 港は日本にとって重要な施設であり、施設維持や災害対応は地域の建設業の支えがあって成り立つものと認識している。また、港の工事は大規模であるため、さまざまな業者が携わることとなる。今後も力添えをお願いしたい。
 
 さいた・しんいち
 1965年3月生まれ。宮城県出身。83年、運輸省に入省。第二港湾建設局宮古港工事事務所、同局京浜港工事事務所、同局小名浜港工事事務所、国土交通省関東地方整備局鹿島港湾・空港整備事務所、同局技術審査官などを経て、4月1日から現職。趣味はツーリングや読書。主に推理小説を愛読している。k_times_comをフォローしましょう
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