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日本工業経済新聞社(埼玉)
2024/04/18

【埼玉】建災防埼玉支部 一人KY推進運動の開始式開く

 建設業労働災害防止協会埼玉県支部(島村健支部長)は15日、2024年度「一人KY(危険予知)推進運動 埼玉」の開始式を開催した。会場は埼玉建産連会館の大ホールで、約120人が参加。「県内における労働災害の絶滅」を目指して運動を積極的に推進することを宣言した。また9月を運動強調月間とすることも共有した。
 島村支部長は「本日お集まりの皆さんは各分会において中心的な役割を担っている安全指導者。本運動の積極的な推進をお願いしたい」と呼び掛けた。
 また建設業界における労働災害の発生状況にも言及。「長期的には減少傾向にあるものの、死亡災害は墜落・転落災害の割合が依然として高い。また高齢労働者の死傷災害が増加傾向にある」と危機感を示した。その上で「今までにも増して効果的な労働災害防止への取り組みが求められている」と強調。「業界が一丸となり、作業所において危険ゼロを目指し、災害ゼロが達成できるように」と締めくくった。
 続いて埼玉労働局の片淵仁文局長が登壇。「この取り組みは、貴支部独自の運動と伺っている。皆さま一人一人が一丸となることで、県内建設業全体の安全意識の向上につながり、労働災害減少への着実な一歩につながっていくことを期待している」とあいさつした。埼玉労働局と建災防埼玉県支部との連携の重要性も唱え、「労働災害の撲滅に向けて共に歩みを進めていきたい」と述べた。
 運動開始宣言は、関根勇治副支部長が読み上げた。続いて活動推進委員の澁澤哲也氏が概要を説明。「危険性とヒューマンエラーを排除し、労働災害を防ぐ」ことの意義を示した。また「一人KY その気づきが自分を守る」と強調。危険に対する感受性や集中力を向上させる効果を伝えた。 休憩後には研修会を実施。埼玉労働局の川又裕子健康安全課長が「建設業の労働災害防止について」をテーマに話した。