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日刊岩手建設工業新聞社
2024/04/23

【岩手】諏訪町一丁目準備組合 施行予定者の募集を開始

 あじさい都市の実現に向け北上市は、市中心部で再開発やエリアマネジメントなど市拠点形成プロジェクトを進めている。同プロジェクトの一角に位置する同市諏訪町一丁目で諏訪町一丁目地区再開発等準備組合が、施行予定者の募集を開始した。敷地面積は約1460平方bで、優良建築物等整備事業の制度を活用し、土地の共同利用や高度利用による共同施設整備を計画。安らぎが感じられる地区を目指す。

提案書の提出は6月20日まで。7月3日の公開プレゼンテーション審査を経て、7月中旬に施行予定者を決定する予定。申請先は同準備組合まで。着工は26年度を予定している。

 応募者の資格要件は、基本的要件として事業の施行者として整備コンセプトや開発効果などに則った施設整備を実現することのできる企画力や技術力、経営能力を有する者。応募者の構成は、単独の法人または法人グループ。事業者の経営状態として、事業を遂行するのに十分な資金力などを備えた法人、法人グループであることなどを設定している。

 提案書の提出期限は6月20日までとなっている。7月3日に公開プレゼンテーションを実施予定。応募者から提出された提案書等は同準備組合が資格要件と基本的事項の適格審査を実施。南部繁樹氏と姥浦道生氏、杭田俊之氏、千葉貴幸氏らで構成する選考委員会(委員長・南部氏)が、内容を評価。専門的な視点から意見交換し、事業予定者と次点者を選定する。その結果を同準備組合に報告する。
 主な審査項目は、▽資格要件の審査▽基本的事項の審査▽事業推進体制等に関する評価▽施設計画等に関する評価▽事業計画等に関する評価▽総合的な評価―となっている。

 今後、24年度内に事業計画を策定。25年度に基本設計や資金計画作成など補助事業対象業務に着手する。26年度に施設建築物工事に着工し、27年度の完成を目指す。
 対象となる土地は、同市諏訪町一丁目219番地。地目は宅地で、地積は約1460平方b。JR北上駅と中心市街地の中間地点に位置し、諏訪神社が隣接している。
 同地区内には、築後65年ほどの諏訪町名店街ビル(鉄筋コンクリート造3階建て)があるほか、周辺にも老朽化した木造建物が複数ある。

 整備する施設として、関係法令に適合すると認められる建築物であり、市の未来ビジョン(地区再生計画)で定めるまちづくりの基本方針と整合していること。1・2階部分に、地域住民と来街者の利便性向上に資する施設が設けられていること。例として、飲食店や小売店、医療施設、集会施設などを挙げている。また、地域に適応した景観形成に配慮していることも挙げている。
 施行予定者は、同準備組合と基本協定を締結する。主な項目は、事業区域や整備計画、施行者の業務範囲、事業推進体制、リスク分担に関わる事項―となっている。

日刊岩手建設工業新聞