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秋田建設工業新聞社
2024/04/23

【秋田】鎧畑・田沢湖発電所の大規模改良/予価219億円、WTOの設計施工で公告

 県公営企業課は、鎧畑および田沢湖発電所の大規模改良を単体またはJVによる設計施工一括の一般競争(WTO)で公告した。予定価格は219億2,866万円。7年2月上旬に開札し、同年3月に契約する。参加要件は建設、調査設計、水車・発電機等納入者で個別に設定。建設は一般土木工事、5,000kW以上の水力発電所の新設または大規模改良工事の元受け実績、調査設計は土木コンサル(電力土木)、水車・発電機等の納入者を入札参加者に含める場合は電気工事登録が必要。

 計画は、両発電所が運転開始から60年以上が経過し、設備全体が老朽化していることから、土木設備改良、水車発電機など電気・機械設備の全面更新、建屋の建て替えなどを実施するもの。また、再エネ発電事業者が卸市場などに売電する際に、一定のプレミアム価格が上乗せされるFIP(フィールドインプレミアム)制度に適用する仕様にする。7〜8年度で調査と設計を行い、9年度に着工する。工期は14年3月10日。

 鎧畑発電所(仙北市田沢湖字鎧端)は昭和31年に発電を開始、出力は15,700kW規模。発電方式はダム水路式で、水車は単軸フランシスが2台、主要変圧器は屋外油入自冷9,500kVAが2台。建屋を建て替えるほか、発電機、水車(立軸単輪単流フランシス水車2台、取水設備、導水路、調圧水槽、水圧管路、放水路、変圧器、配電盤、キュービクル、変電所、各種機械装置を整備する。また、取水設備までのアクセス区間にある既設橋や玉川発電事務所、鎧端ダムの設備なども整備する。

 田沢湖発電所(仙北市田沢湖田沢字潟前)は昭和33年に発電を開始、出力は5,300kW規模。発電方式はダム式で、水車は単軸力プラン、主要変圧器は屋外油入自冷8,200kVA。建屋の建て替えのほか、発電機、水車(立軸カプラン水車)、取水設備、水圧管路、調圧水槽、放水路、変圧器、配電盤、キュービクル、変電所、各機械装置などを整備する。

提供:秋田建設工業新聞社