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建設経済新聞社
2024/04/25

【京都】養正団地第2期基本計画策定に着手 更新棟はRC造5階建、延約7000u 既存13棟解体し令和9〜10年度に建設予定

 京都市は、左京区田中の市営住宅養正団地について、団地再生計画(住棟建替え方針)に基づき、住棟建替え(更新棟建設)を進めており、令和6年度は第2期の基本計画策定に着手する。
 養正団地は、平成16年築の21号棟以外の住棟6号〜13号棟、51号、52号棟を全棟除却し、新たに更新棟を計3棟建設する計画。
 団地を集約することで団地中央に位置する9・11・12棟敷地などを活用予定エリアとして創出する。なお養正団地の周辺では、京都府警察本部が警察署再編の一環で、左京区の下鴨警察署と川端警察署を統合し、下鴨警察署の場所に新たに左京警察署整備を検討。西脇隆俊知事は、左京警察署の検討に際し、京都市の養正団地の再生も合わせて検討するということで府市連携していく考え。
 住棟建替え(更新棟建設)では、第1期として養正小学校西側の51号・52号棟敷地に更新棟1(新2号棟(仮称))を建設、7号・8号・10号棟敷地に更新棟2(新3号棟(仮称))を建設し、第2期として13号棟を解体し、跡地(左京区田中馬場町の敷地約5700u、用途地域は第一種住居地域(建ぺい率60%、容積率200%)、15m第2種高度地区))に更新棟3を建設する。
 新2号棟の建築工事は、要建設(京都市中京区)に決定。令和5年9月市会に工事請負契約案(請負金額10億0540万円)を提出し可決した。工事概要は@住宅新築工事、RC造5階建・1棟(61戸)、延3365uA駐輪場新築工事、アルミニウム合金造平屋建・2棟、延92u。竣工期限は着工命令日から17ヵ月以内。
 新3号棟の建築工事は、公成建設(京都市下京区)に決定。令和5年9月市会に工事請負契約案(請負金額9億5040万円)を提出し可決した。工事概要は@住宅新築工事、RC造5階建・1棟(1階は店舗(3店舗)、1階から5階まで市営住宅(57戸)の計60戸)、延3302uA駐輪場新築工事、アルミニウム合金造平屋建・3棟、延97u。竣工期限は着工命令日から17ヵ月以内。
 令和5年12月に新築工事に着手。令和7年度に完成予定。
 設計は内藤建築事務所(京都都市左京区)。
 第2期の更新棟は、RC造5階建、延約7000uで計画。住戸数は106戸(住戸タイプの割合は2K・2DK・3DKが2・6・2の比率を基本とし、車椅子住戸は3戸程度とする)。
 集会室は1ヵ所、管理事務所は1ヵ所、駐車場は37台程度(サービス駐車場1台及び来客用駐車場1台を含む)、駐輪場は140台程度、バイク置場は17台程度、ごみ置場は2ヵ所程度、消火用器具格納庫は1ヵ所を想定。
 建設予定は令和9年度〜令和10年度。
      ◇      
 都市計画局は4月24日、京都市市営住宅団地再生事業養正市営住宅更新棟(第2期)基本計画策定支援業務委託について、簡易公募型プロポーザルで公告した。
 業務内容は@現地調査業務A検討業務(ZEH−M Orientedへの適合、更新棟のデザインは特例認定制度の活用も含め、優れた形態意匠を有し、土地利用、更新棟の位置及び規模などについて総合的に配慮等、住戸内部空間の確保のため床スラブにハーフPCa版の採用を検討等)B説明資料の作成及び説明会等の支援C基本計画の策定D概算経費の算出(既存13棟のラップルコンクリートの解体及び一団地認定の解除等に必要な措置の概算工事費の算出)等。
 履行期間は令和7年3月14日まで。
 プロポの主な応募資格は、▽京都市の指名競争入札有資格者名簿に登録している者。ただし市の競争入札参加有資格者でない場合であっても、京都市競争入札等取扱要綱第2条第1項各号に掲げる資格を有するものである場合は当該プロポにおいては競争入札有資格者とみなす▽一級建築士事務所の登録を受けている者▽京都市の区域内に本店又は主たる営業所を有する中小企業▽当該業務と同種又は類似の業務の受託実績があること。ただし当該プロポの公告の日前10年以内に業務を完了したものに限る。同種業務は地方公共団体、都市再生機構又は地方住宅供給公社(これらに準ずる組織を含む)が発注する公的賃貸団地における団地再生計画、基本計画又はそれらに準じる計画の策定に係る業務、類似業務は地方公共団体が発注する庁舎施設、学校施設の基本構想、基本計画又はそれらに準じる計画の策定に係る業務等。
 予定価格は2072万4000円(税込)。
 参加希望申出書、企画提案書等の提出は5月14日まで。選定の結果は5月28日までに応募者へ書面で通知する。
 プロポの担当は京都市都市計画局住宅室すまいまちづくり課事業第一担当(рO75‐222‐3663)。