秋田市生活総務課は、公募型プロポーザルを実施していた楢山地区コミュニティセンターの改修計画検討支援業務に関し、コードアーキテクツ・草階設計JVを受託候補者として決定した。今月7日に3者によるプレゼンテーションおよびヒアリングが行われ、コードアーキテクツJVは1,200満点中962.5点、次点は752.5点だった。来年度以降は基本設計・実施設計、構造計算及び省エネ法評価などを実施。設計を市建築課に依頼するかは今後、検討する。
楢山地区コミセン(楢山南中町1−9)は楢山緑地、楢山街区公園、みどり保育園に隣接し、町内会や各種団体が会合、サークル活動、スポーツ活動などの場として利用。避難所にも指定されている。令和5年度の利用者数は37,118人、利用件数は4,131件。
施設は旧秋田市立秋田南中学校(昭和36年建設)を改修して同52年に開館し、同61年に体育館を増築(S1F389.76u)。平成16年に隣接する旧働く婦人の家を改修(RC2F一部S1F869u)して会議室、図書コーナー、いこいルームの機能を加えた後、体育館を除く旧コミュニティセンターを解体し、和室・調理室等を増築した(S1F389.08u)。屋外施設は駐車場、駐輪場、テニスコート1面で構成されている。敷地面積は4,509.92u。
劣化状況、構造、規模、建築年度が異なる3つの建物で構成されており、整備にあたっては全面更新(建替)、一部更新(増築、別棟新設など)、全面改修を比較検討し、地域住民との合意形成を図りながら整備方針を検討する必要があるとしている。
業務ではアンケートやワークショップにより利用者との合意形成を図りながら、必要諸室面積の検証やゾーニングの検討などを行い、最適な整備計画・整備方針を明確にする。整備方針に応じた供用開始までの全体スケジュールも検討し、最終的に改修計画概要書をまとめる。履行期限は7年3月31日。
なお、改修計画検討支援業務のプロポーザルには4者が参加を表明していたが、企画提案書の提出段階で1者が辞退し、3者でプレゼンとヒアリングが行われた。審査委員会の委員は市関係部局の次長、課長級や秋田市総合振興公社理事長らが務めた。
提供:秋田建設工業新聞社