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北陸工業新聞社
2024/11/29

【富山】県議会代表質問/設計見直し28年度開館へ/高岡テクノドーム別館整備

 富山県議会11月定例会は28日再開され、高岡テクノドーム別館整備に関する代表質問に対し、新田八朗知事は「本館は必要最小限の機能強化を行い、別館では床面積を維持しつつ設計の見直しを進める。2028年度中の開館を目指す」との見通しを示した。
 資材価格高騰で当初計画を再検討することになり、9月に調査報告書をまとめた。県議会での議論や関係者の意見を踏まえ、「産業展示やコンベンションの利便性を重視する方針を固めた。別館の可動式客席は効果的な運用に向け、収納スペースを確保し、柔軟性を持たせた設計を検討する」と説明し、本館・別館の一体的な整備を図るとした。地域の主体的な利用を促進するため、「県西部6市や経済界と連携し、利用促進ワークショップを開催する。新たなニーズの掘り起こし、可動式客席の規模・形態など実務的な意見交換を深めていく」と述べた。概算工事費は約46億円。
 新たな総合計画については、「県民が将来に夢と希望を持つことができる分かりやすいビジョンを示すことが重要」と指摘した上で、「10年後の将来の目指すべき姿を見据え、実現に向けた5年間の施策の方向性を示す」と説明。計画の柱として、▽未来に向けた人づくり▽新しい社会経済システムの構築−を挙げた。策定にあたって審議会に諮問し、県内各地で意見交換会も開くことにしており、「県成長戦略のビジョンなどを継承し、定住人口が減少する中にあっても活力ある県の創造を目指すための計画にしたい」と強調した。

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