日本工業経済新聞社(群馬)
2024/12/10
【群馬】戸倉4工区スノーシェッド下部工
県沼田土木事務所は、片品村戸倉地内の戸倉4工区で進めているスノーシェッド整備事業について、スノーシェッドの下部工を12月中旬に条件付き一般競争入札で公告する。工種は土木一式工事で、工期は約9カ月を見込んでいる。設計については基礎地盤コンルタンツ(東京都江東区)が担当した。
同事業は、主要地方道水上片品線の石子根橋の北側300mを起点に路線の西側にスノーシェッドを新設するために実施するもの。2023年度に着工しスノーシェッド南側から整備を進めている。全体の施工延長は約70m、高さは山側9・2m、谷側2・7mでの整備を計画している。
前回発注した仮設法面工事のメドがついたため、谷側部分のスノーシェッド下部工整備を行う。
駆体工として延長11・6m、高さ2m、コンクリートボリューム141・8立方mで整備する。型枠の面積は93・6uで、鉄筋量は5・95tとなっている。また、全長9・5m、内径φ2mの深礎杭を3本施工する予定。ライナープレートは3本で面積179u、鉄筋量は3本で6・41t、コンクリートボリュームについては3本で91・3uとなる。今回の下部工整備ではバックホーとクラムシェル、クレーンの使用を想定している。
谷側の下部工整備の後は山側での下部工整備を行い、上部工整へと進む見通し。上部工の整備計画は、プレキャストPC上部工で、厚さ600oの主梁30本、柱30本での整備となる。
これまでに23年度は掘削した法面への鉄筋挿入工を90本整備、24年度は施工延長約50m、面積407・8uを対象にモルタル吹き付け工を施工し、全長4〜5m、直径φ19oの鉄筋挿入工を134本で施工した。どちらも椎坂建設(沼田市)が受注している。
戸倉4工区は、春の雪解けにより斜面の残雪が道路上に崩れ落ち、道路を分断するおそれがある箇所で、道路利用者から通行の安全を確保するため、雪崩による被害を防いでほしいとの声が上がっていた。事業の進捗状況は、11月末時点で仮設法面は進捗率50%、全体としては進捗率10%となっており、今後も順次事業を推進する。