日本工業経済新聞社(群馬)
2024/12/12
【群馬】天狗山レストハウス分割3号本体工事を発注へ
草津町は建て替えを進めている天狗山レストハウス(草津58)について、分割3号本体工事を年度内に指名競争入札で発注する。設計はK計画事務所(東京都世田谷区)がまとめた。分割3号工事は、建築・電気設備・給排水設備などを一括として行う。12月補正予算で千客万来事業会計に、2024年度〜25年度の債務負担行為として本体工事費7億8700万円を設定した。新施設は25年12月中の竣工、共用開始を目指している。
天狗山レストハウスは1976年竣工、A棟とB棟が並んで立地しており、2棟合わせた延べ床面積は3273uとなっている。
建て替えはB棟で行う。RC造2階建て、延べ床面積720uの規模。また、W造平屋、床面積260uの管理棟が併設されている。
B棟の解体は完了しており、現在、分割2号として基礎工事などを行っている。解体および基礎工事は佐田建設(前橋市)が受注した。なお、残るA棟については、2025年度のスキーシーズンが過ぎた時期の解体を見込んでいる。
計画段階では、新施設はW造2階建てを予定しており、延べ床面積は約40%程度縮小したコンパクトな規模となる。なお、町は設計の概要について明らかにしていない。
新施設は、チケット売り場や受け付け、スキーレンタルや売店、休憩所およびレストランの設置を予定。2階にはテラス席やデッキスペースを設け、23年度に完成したパルスゴンドラへ施設から乗降できるよう整備する。
建て替えは、国際競争力の高いスノーリゾート形成促進事業として行っており、スキー場を冬期だけでなく通年営業できるように整備して観光客の増進を目指す。華やかなデザインへ一新して利便性も向上させるほか、町の避難所としても指定されているため、耐震化も図り新設する計画となっている。
なお、町では、天狗山スキー場のリニューアルも進めており、23年度には日本ケーブル(東京都千代田区)がパルスゴンドラを建設したほか、山頂レストランの建て替えを佐田建設が行っている。