大阪府は、2025年度当初予算編成に向けた各部局からの要求書を公表した。主な部局の政策的経費の要求額を見ると、都市整備部は1306億7901万2000円で24年度の当初予算額と比べ0・6%増、大阪港湾局は50億5038万2000円で同8・6%増加と前年度当初を上回る予算を要求した。一方、教育庁は1817億9443万5000円で同66・0%減、環境農林水産部は125億0942万9000円で同37・4%減、大阪府警察は239億8326万9000円で同90・7%減となった。当初予算案は25年2月に公表する。
都市整備部では道路改良費に108億7957万円を要求。大阪羽曳野線など慢性的な交通渋滞の解消に向け、緊急性の高いバイパスなどを整備する。また、モノレール道整備費に199億5431万1000円を要求し、既存施設の長寿命化の他、延伸事業での支柱建設工事や駅舎建設工事、鋼軌道桁建設工事などを行う。
この他、街路費に46億5248万5000円、連続立体交差事業費に110億5702万3000円をそれぞれ要求した。
河川関連事業では、河川改良費に63億1044万5000万円を要求。緊急治水対策が必要な河川のうち、余野川や牛滝川など公共採択されている22河川と上の川や芥川など43河川の改修を進める。この他、寝屋川水系改良費に60億1539万5000円、津波・高潮対策費に51億0486万5000円を要求した。
教育庁では、生野支援学校など知的障がい支援学校新校整備事業費に5億0743万4000円、府立学校施設長寿命化整備事業費に48億7823万9000円を要求。大阪府警察本部は、基本計画を進める夢洲警察署(仮称)新築事業費に1億6157万8000円を要求した。
提供:建通新聞社