堺市は、2025年度当初予算案をまとめた。投資的経費は前年度当初比5・7%減の418億8290万円。三国丘中学校の校舎改築、中学校体育館の空調整備、動物指導センターの施設更新工事、特別支援学校の分校整備、(仮称)堺ミュージアムの基本構想策定などに充てる。
中学校施設等整備事業の予算額は47億3000万円。三国丘中学校の校舎改築では、同中学校の敷地内に鉄筋コンクリート造4階建て延べ約8000平方bの新校舎を建設する計画。中学校体育館への空調整備は、12校で工事を行う他、31校で設計を進める。
動物指導センターの施設更新には工事費に2200万円を計上する他、27年度までの債務負担行為として限度額9億6400万円を設定している。施設の規模は現在進めている設計で詰めるが、動物愛護活動の啓発、学習や体験ができる施設を目指す。
宮園小学校の校舎内に百舌鳥支援学校宮園分校を設けるため、工事費4億4514万円を投じる。分校は南棟と西棟に整備する。各棟で教室の内装の他、外壁、屋上防水、廊下やトイレの改修を行う見通しだ。
堺ミュージアムの基本構想策定費には162万円を盛り込んだ。施設の在り方を検討する懇話会を4回行い、基本構想案を取りまとめる。建設候補地は旧大阪女子大跡地(堺区大仙町2ノ1)。敷地面積は1万6146平方b。
土木施設関係では、橋梁の耐震化事業に5億2000万円を計上する他、26年度までの債務負担行為として限度額4億1700万円を設定。橋梁の長寿命化修繕事業には15億5000万円を計上。26年度までの債務負担行為として限度額6億2500万円を設定した。
一般会計の予算規模は4879億円(前年度当初比4・4%増)。水道事業会計の建設改良費は98億3815万円(同8・2%増)、下水道事業会計の建設改良費は167億6364万円(同5・6%増)。
全会計の総額は8380億円(同2・6%増)となる。
※改築後の三国丘中学校のイメージ図は建通新聞電子版に掲載中
提供:建通新聞社