福井市上下水道局は、九頭竜浄水場中央監視システム更新事業について、PFI方式は採用せず、従来の方式で事業を推進する方針だ。「福井市水道事業ビジョン2020」の「2024中間見直し版(素案)」では事業費18億2000万円を投入し、25年度から4カ年をかけて推進する計画を示している。
福井市の水道施設を監視制御する九頭竜浄水場中央監視システムについては、法定耐用年数を経過しているうえ、構成機器によっては交換部品の生産中止により故障対応ができない恐れもあるのが現状。
事業化にあたり、上下水道局PFI検討委員会でPFI導入の適否を協議した結果、九頭竜浄水場の中央監視システムのみの既設更新であり、市民サービス向上、民間収益事業など民間ノウハウの活用が期待できないことに加え、更新は緊急を要するものの、PFIによる整備では更新が2年遅れ、システム停止による市内断水のリスクが増大すると判断し、PFIの不採用を決めた。