大潟村生活環境課は、脱炭素先行地域事業として7年度は公共施設の照明LED化を行う。対象は村民センター、保健センター、診療所、道の駅おおがた、干拓博物館、大潟小学校、大潟中学校、公民館。当初予算案にはこのほか、同村でオーリスが進めている「自然エネルギー100%の村づくり事業」の3カ年目事業(メガソーラー新設等)に向けた交付金8億6,874万6,000円、村民の家庭発電設備導入に向けた補助金1億83万3,000円も計上している。
照明LED化については、各施設のうち大潟小学校と大潟中学校が設計済み(遠藤設計事務所)。そのほかの施設は7年度に設計を委託する。委託時期は件数などを検討するため未定。
各施設の照明は、蛍光灯などから調光機能付きLEDに更新する。施設ごとに着工可能な期間が異なるため、分割して発注する見通し。
各施設の事業費は、◇村民センター(字中央1−17):設計96万8,000円、工事850万7,000円 ◇保健センター(字中央1−13):設計76万5,000円、工事325万5,000円 ◇診療所(字中央1−13):設計96万8,000円、工事181万5,000円 ◇道の駅おおがた(字西5−2):設計96万8,000円、工事625万2,000円 ◇干拓博物館(字西5−2):設計107万1,000円、工事1,139万9,000円 ◇大潟小学校(字中央5−1):工事監理53万2,000円、工事1,310万7,000円 ◇大潟中学校(字中央5−1):工事監理53万2,000円、工事1,310万7,000円 ◇公民館(字中央1−21):設計76万5,000円、工事263万8,000円―。
脱炭素先行地域は2050年カーボンニュートラルに向け、CО2排出量を46%削減する2030年度の目標を特性に応じて実現する地域。環境省は、2025年度までに地域特性に応じた先行的な取り組みで脱炭素に向けた道筋をつけ、2030年度までに実行することにより、全国で脱炭素ドミノを起こすためのモデルになるとしている。
大潟村は第1回脱炭素先行地域に選定され、「2050年自然エネルギー100%の村づくりへの挑戦!」や「バイオマス産業都市構想」を掲げている。4年度からバイオマス熱供給事業、太陽光発電・蓄電池設置、公用車のEV化などを進めている。
今年度は7年度までの2カ年事業で役場と車庫に太陽光発電を設置。また、もみ殻を利用したバイオマス熱供給事業では、今年1月末にオーリスへ施設が引き渡され商用運転を開始。ポルダー潟の湯など公共施設への熱供給が始まっており、現時点での熱利用率は80%となっている。
11日の3月定例会一般質問で進捗状況について質問があり、橋浩人村長は「事業開始時は60%と、当初想定していた供給率に届かなかったが、調整等により80%まで上がった。今後も安定した稼働を目指す」と答えている。
橋村長が社長を務めるオーリス(大潟村字中央1−1)は、4年度から「自然エネルギー100%の村づくり事業」を推進。4年度を初年度目、5・6年度を2カ年目、7・8年度を3カ年目とし、計画では7年度から村有地に大型太陽光発電設備と蓄電池を新設するとしている。建設地はいずれも、道の駅おおがたの北西側にある既設ソーラーパネルの南側(大潟村あきたこまち生産者協会付近藪地)を想定している。
提供:
秋田建設工業新聞社