総事業費21億余、25年度に設計着手
工事期間は27〜29年度
松本市は、老朽化が進む「中央図書館」の長寿命化改修工事を計画している。総事業費は21億1526万円を試算。2025年度は基本設計に着手する見通しで、当初予算案には2141万円を盛り込んだ。
工事内容は、中心市街地再設計に伴う「まちなか図書館」の可能性を考慮し、建物や設備の機能回復を基本とする方針。経年劣化が顕著な電気設備と機械設備は全面更新するほか、照明のLED化、空調設備の更新、エレベーターの更新、トイレ改修―などを予定する。ゼロカーボンの取り組みとして、屋上への太陽光パネル設置を検討していく。
スケジュールは、基本設計が25年度、実施設計が26年度、改修工事が27〜29年度。リニューアルオープンは30年4月を目指す。改修工事中は休館となる見込み。
中央図書館(蟻ケ崎2−4−40)は、1991年開館のRC造3階建て、延べ4831.64u(建築面積1932.25u)の規模。22年度の劣化度調査は、建築パルティ設計集団(松本市)が担当した。
同施設の長寿命化は、22年度に策定した「図書館未来プラン」に盛り込まれ、当初の着工予定時期が25年度だった。松本パルコ内へ整備予定の「まちなか図書館」構想が24年4月に白紙となり、改修計画の見直しなどを進めていた。
提供:新建新聞社