穴水町は13日、上野の旧町営住宅隣接地で計画する災害公営住宅「上野団地」(仮称)について、公募型プロポーザル方式により整備事業者を募集し、最優秀提案者に積水ハウス北陸シャーメゾン支店を選定した。事業者に建設を依頼し、完成後に町が購入する「買い取り方式」を採用、S造3階建て2棟に50戸を収容する。
能登半島地震で被災した市町で災害公営住宅の整備事業者が決まるのは初めて。プロポーザルには3事業者が参加し、住宅の供給体制や住まい・まちづくり、施工計画、売買価格などを総合的に審査した結果、積水ハウスが81・11点の最高点を獲得した。今月下旬に基本協定を締結、9月下旬に売買契約を交わし、着工する。2026年秋の完成、入居開始を見込む。参考売買価格は15億8000万円。
災害公営住宅はS造3階建ての2棟構成で、延べ床面積は計3678・12平方メートル。間取りの内訳は1DK15戸、2DK25戸、3DK10戸となる。敷地内には、入居者のコミュニティー形成の場となる別棟の集会所(S造平屋建て延べ床面積198・91平方メートル)や広場も整備する。
町は今後、上野以外の川島や大町、甲でもS造の集合住宅タイプやW造の戸建てタイプで計120〜140戸の災害公営住宅の建設を予定している。