県道路環境課は、孤立集落防止に向け、アクセスルート強靭化事業として2025年度当初予算案に合計3億6400万円を計上した。迂回路のない県道7路線27カ所で、道路の法面対策や落石防護などを推進し、災害発生時の孤立集落発生を防止する。
災害時の孤立集落発生を防止するため、点検などで判明した法面崩壊などのおそれがある箇所を対象とする。
対象となる県道および箇所数は▽両神小鹿野線=6▽薄小森線=7▽南飯能線=1▽藤倉吉田線=3▽中津川停車場線=1▽秩父上名栗線=5▽越生長沢線=4――。調査設計業務を25年度中に委託し、どういった対策を講じることができるか状況を見て判断。工事は6年度以降になる見込み。ハード対策事業として3億24000万円を充てる。
一方でソフト対策事業に4000万円を配分。点検などで判明した経過観察の必要な道路法面などの変異観測を実施、その情報を基に関係者間の連絡体制や応急対策体制の構築を行う。具体的な方法や場所などについては、これから検討を進めていくとしている。
提供:埼玉建設新聞