横浜市道路局は、都市計画道路環状3号線「汲沢地区」のうち国道1号をアンダーパスするトンネル区間の整備に向け、市発注工事で初めてECI方式を採用する。技術協力業務を担う事業者を選ぶため、2025年度早々にもプロポーザルを公示する予定。25年度中に技術提案書を特定し、26年度の設計着手を目指す。着工は27年度になる見通しだ。
環状3号線のうち、国道16号から国道1号下り線までの区間が22年3月に開通。隣接する汲沢地区(戸塚区戸塚町〜汲沢町)では用地取得や準備工事を進めている段階。24年度末時点の用地取得率は73%になる。
このうち国道1号をアンダーパスするトンネル区間の延長は約50b。片側2車線の4車線道路と歩道を整備する計画。
交通量の多い国道の下を通る特殊な施工条件となるため、設計段階から技術協力者(施工の優先交渉権者)のノウハウを施工計画に取り入れるECI方式を採用することにした。トンネルの構造と施工方法を含めて設計の中で固めていく。
詳細設計の委託についても技術協力者の選定と並行して手続きを進める。
概略設計を22年度に日本工営(東京都千代田区)が担当した。
提供:建通新聞