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　牟岐町は、老朽化している現役場庁舎（中村本村７ノ４）と海部消防組合消防本部（川長新光寺98ノ１）の移転新築工事を、早ければ４月に一般競争入札で一括発注する。議会承認後、９月の着工を目指している。２０２５年度当初予算案に建築費など32億８２６７万円を計上した。
　新庁舎は鉄筋コンクリート造・一部鉄骨造３階建て延べ２３６３平方�b＝イメージ図。消防組合の新庁舎は鉄筋コンクリート造２階建て延べ１１６５平方�b。消防組合の建物は、コスト削減や円滑な事業着手を図るため、組合が町に施工を依頼する。
　新庁舎は、町の新たな防災拠点として、１階に災害対策本部室と多目的スペース、２階には一時避難所と備蓄倉庫を整備する。南海トラフ巨大地震などの災害に備え、屋外の屋根付き駐車場広場と１階の災害対策本部室と多目的スペースを一体化させる扉を設置し、資材搬入や被災者支援が円滑にできる建物にする。
　建設地は山田地区の敷地約１万２０００平方�b。設計は大建設計（大阪市西区）。
　同町は昨年５月から特定建設工事共同企業体の取り扱い要綱を施行している。工事費がおおむね２億円以上の工事で、町が適切と認めた場合に共同企業体を募集する。同移転新築工事に適用するかは今後、検討される（12日時点では未定）。

提供：建通新聞社