蕨戸田衛生センター組合は、今後の施設整備に関する基本構想を2025年度内にもとりまとめる。組合が所管するごみ焼却施設などの老朽化が進んでいることから、将来的な対応方針を検討するもの。市民や有識者らが参加する委員会などを通じて方針を固め、間を置かず基本計画の策定へ取り掛かるイメージだ。
同組合ではごみ焼却施設および粗大ごみ処理施設、し尿処理施設、リサイクルプラザ、リサイクルフラワーセンターを運用中。ごみ焼却施設やし尿処理施設は竣工から30年以上が経過し、延命化(07〜11年)や基幹的設備改良(19〜22年)を経て稼働している状態だ。
基幹的設備改良に伴い10〜15年程度は施設を問題なく稼働できる見通しだが、施設の老朽化は依然として進行している。現時点から今後の施設整備に関する方針を固める必要があるとみて、25年度から基本構想の検討に取り掛かる。
現段階では施設老朽化への対応方針は固まっていないが、検討次第では建て替えなどが必要となる可能性もある。まずは施設整備検討委員会を通じて今後の整備内容や対象となる施設などを具体化させる。
工事の時期は検討次第にはなるが、少なくとも基本計画までは早期にまとめたい考え。25年度内に構想を固め、26年度には基本計画策定へ入る想定を立てている。
基本構想策定支援事業者は指名型プロポーザルで選定し、エイト日本技術開発北関東支店(さいたま市、電話048−693−8001)が受託候補者となっている。25年度予算では委託費2310万円を組み込んだ。
提供:埼玉建設新聞