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鹿児島建設新聞
2025/03/21

【鹿児島】鹿児島港港湾計画の変更 / 城南地区 小型船だまり移設

 県地方港湾審議会計画部会が18日、鹿児島市の県庁で開かれ、鹿児島港港湾計画の軽易な変更を了承した=写真=。本港区の城南地区では埋め立てにより緑地を追加するため、隣接地の県有地を掘削して物揚場や泊地を造成して小型船だまりを移設。また、中央港区(旧木材港区)は浮桟橋追加等のほか、静穏度向上のため南防波堤(150m)等を追加する。

 変更は全体計画の見直しについて検討を進めながら、喫緊の課題となっている増加する国際クルーズ船への対応やエリアコンセプトプランに基づく、本港区のさらなるにぎわいの創出に関する取り組みに対応するため実施。

 本港区(城南地区)は、住吉町15番街区と一体となった利活用を可能とする緑地を位置付け、物揚場(水深2m)や泊地(同)の配置を変更する。

 緑地の活用は、民間資金やノウハウの活用による拠点創出を図るため、みなと緑地PPP制度の導入を想定。

 中央港区はマリンポートかごしまで小型桟橋を4基に変更と航路(水深7m)を追加。旧木材港区側で小型桟橋は当初計画の8基と新たな2基を再配置。また、防波堤や緑地、泊地(水深2m)を追加する。

 本港区の北ふ頭では既存岸壁を新たにクルーズ船(6万t級まで)が使用する岸壁に位置付け、県では建設から30年以上が経過し老朽化が進む、旅客ターミナル(RC一部S造3階建5350u)の改修に向けた設計を2025年度に委託。

 主な内容は、クルーズ船のCIQ手続きを行う場所に2階を活用することを想定。このため、トイレの洋式化や空調設備、エレベーター、歩行者動線は既存航路の荷役動線と分離するためスカイデッキ等を改修する。

■波見港の港湾計画
 防砂堤を追加

 波見港港湾計画の軽易な変更は、肝属川の土砂供給で河口部周辺の航路が埋塞する傾向にあり、漁船等の利用に支障があるため、航路埋塞対策に柏原地区で防砂堤(300m)を新設するほか、航路(水深1m、幅員30m)を変更する。
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