神奈川県教育局は、特別支援学校の児童生徒数の過密化を解消するため、横浜東部方面特別支援学校(仮称)の整備に着手する。新設に向けた調査や設計を委託するため、簡易公募型プロポーザル方式の手続きを開始した。4月9日まで参加表明書と技術資料を受け付け、技術提案書の提出を経て、7月15日に優先交渉権者を特定する。納期は2026年3月13日まで。想定工事費は78億円。28〜30年度までの工期24カ月を見込んでいる。
横浜東部方面特別支援学校は、旧横浜市立菅田小学校(神奈川区菅田町674)の敷地と既存校舎を活用して整備する。既存の北棟と南棟を残して体育館や屋外プールなどを除却し、鉄筋コンクリート造3階建て延べ5350平方bの新棟と、鉄骨造平屋330平方bのバスロータリーを新設することを計画している。既存棟2棟はスケルトン改修を実施する予定。北棟と南棟の規模は鉄筋コンクリート造4階建てで、総延べ床面積は4740平方b。
知的障害教育部門と肢体不自由教育部門の小・中・高等部を新設する。受け入れる児童生徒数は220人程度で、職員数は180人程度。
特別支援学校の特性から共用部を含む全室に空調設備を導入する他、乗用と寝台用エレベーターを設置する。ZEB Ready以上を満たす仕様とし、太陽光発電設備や非常用自家発電設備を設ける考えだ。設計や工事監理、施工の各段階でBIMを活用することを求める。
県では、特別支援学校の児童生徒数の増加が見込まれることから、川崎南部方面(旧菅田小学校)や湘南方面(総合教育センター旧亀井野庁舎)にも特別支援学校を設立する。湘南方面は26〜27年度、川崎南部方面は26〜28年度にかけて工事を行う予定。
提供:建通新聞社