日本工業経済新聞社(群馬)
2025/03/24
【群馬】富岡市は市民体育館の改修工事
富岡市は市民体育館(上黒岩1377−1)で計画する大規模改修工事を2025年度に発注する。当初予算で25年度分に10億1429万6000円、26年度までを期限とした債務負担行為9億7478万円と合わせて約20億円により工事を実施する。25年8月の着工を予定していることから、上半期中の工事発注が想定される。工種ごとに分離するかなど、発注方法についてはこれから詰める。供用開始は27年2月を目標としている。
大規模改修工事は老朽化する施設の長寿命化などを目的としている。施工内容としては空調設備更新のほか、内外装の更新などを図る。空調設備については1階のアリーナ部分は床下から風を送る輻射式冷暖房を採用する方針となっている。このほか、照明のLED化や床の更新、外壁の再塗装、吊り天井の撤去工事や授乳室の新設などを計画している。
LED照明は無線調光システムを導入し、国民スポーツ大会をはじめ、競技種目やコート面数等に合わせた照度調節や調光範囲の細かい設定を可能とする。また、無線操作となることから、新たな電源・信号線の工事が不要となる。そのため、資材や工期が短縮することとなり、環境負荷の削減にもつながるという。授乳室は自動販売機を移設した跡地に整備。現自動販売機スペースを改修して行う。設計業務は高橋建築設計事務所(前橋市)が担当した。
同施設は敷地1万2232uに建つRC造一部S造2階建て、延べ床面積6361・5u。1994年8月に竣工した。
施設内部には◇アリーナ=2232u(観覧席320席、放送室、器具庫)◇トレーニングルーム=139u◇トイレ=135u(男子、女子、障害者用各2カ所)◇剣道場=355u(師範室、器具庫)◇柔道場=355u(師範室、器具庫)◇ロッカールーム=120u(男女各1カ所)◇会議室=140u◇視聴覚室=63・5u◇医務室=22・8u−などが整備されている。
また、陸上競技場側附帯施設として450席の外部観覧席や器具庫、放送室、更衣室といった設備のほかに、男子トイレ、女子トイレ、障害者用トイレ各1カ所を配置している。