香川県内の道路管理者や学識経験者で構成する香川県渋滞対策協議会は、2024年度2回目の会合を開き、高松市円座町の国道32号西永井交差点の渋滞対策に着手することを決めた。
永井交差点は、国道32号と県道三木国分寺線が「X字」に交差する。交通集中により平日は全方向で速度の低下が確認されており、特に北行きは朝、東行きは朝夕ピーク時に顕著となっている。そのため、二輪停止線を廃止し、全方向の停止線を前に出す対策を25年度に行う。1サイクル当たりにさばける交通量を増やし、全方向交通の円滑化を目指す。
24年度には、道路利用者団体からの要望を受け、丸亀市の国道11号柞原交差点で、西行きの停止線を6b前に出した。今後モニタリングを行い、効果を検証する。
また国土交通省が「世界で一番賢く安全で持続可能な高規格道路ネットワーク」を実現するために取りまとめた「WISENET2050」の中で、協議会が行う取り組みも示した。
香川県全体の道路で旅行速度と他の情報を重ね合わせた分析を行い、香川県の道路が目指すべきサービスレベルを検討する。これらを踏まえ、直轄国道の課題箇所抽出や要因の詳細な分析、対策の検討を進める。
香川県内では局所的に速度低下が発生している箇所がある。区間や箇所ごとに渋滞の要因や道路構造が変わるため、対象の区間・箇所ごとに検討を進める。特に丸亀市の国道11号で土器川に架かる丸亀大橋前後の速度低下が見られ、飯野交差点、西村交差点での渋滞が著しい。今後、区間を広げサービスレベルの検討や詳細な要因分析を行い、的確な対策を検討する。
協議会では、12年度に一般道の主要渋滞箇所として53カ所を設定、その後、ソフト・ハード両面で対策を行い、これまで4カ所を解除した。20カ所は対策済みだが解除には至っていない。残る29カ所は対策中または検討中としている。
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建通新聞社