全国情報ネットワーク：各地域で信頼される専門紙33紙で構成

　建設業情報管理センター（ＣＩＩＣ）が公表している建設企業の経営事項審査（経審）結果のうち、�@売上高�A２カ年（または３カ年）平均完成工事高�B評点Ｙ�C八つの経営状況分析指標―による総合ランキングを２０２４年11月29日時点のデータを基に独自に集計した（※）。主工種が電気で、四つの項目でより上位にランクインしている企業の総合順位を見ると、西部電気建設が１位となり、２位に藤井電機、３位に西本電設が続いた。西部電気建設は前回（24年５月調査）に続き１位を獲得した。

■２位は藤井電機、３位は西本電設

　西部電気建設は電気平均完工高と評点Ｙが１位、売上高と経営状況分析指標が２位と４項目全てでトップ３入りした。藤井電機は電気平均完工が５位、売上高が13位となり、売上面が総合順位を引き上げた。西本電設は評点Ｙが９位、経営状況分析指標が10位と経営面での評価が高く総合３位となった。

■売上高はシン・エナジーがトップ

　売上高のトップはシン・エナジーで、３４４億８３８７万４０００円。２位は西部電気建設で１８５億５３１３万４０００円、３位は籠谷で１２３億４５６１万６０００円だった。
　電気平均完工高では、総合１位の西部電気建設が１７２億３４９２万６０００円でトップ。１００億円を超えたのは同社のみ。２位は大洋興業で74億１０５６万８０００円、３位は尼崎電機で59億３８９９万１０００円だった。

■評点Ｙは１２００点台が２社

　評点Ｙのトップ３は西部電気建設、ＪＦＥアドバンテック、商港テクノサービス。西部電気建設とＪＦＥアドバンテックが１２００点台となった。
　経営状況分析指標（８００点満点）はＪＦＥアドバンテックが６４９点で１位。２位は西部電気建設で６４７点、３位は商港テクノサービスで６４２点だった。８００点中４００点以上で経営健全度が安定していると見ており、今回調査対象とした企業では、６００点以上が34社、５００点台は２１１社、４００点台は１７７社、４００点未満は１６５社だった。

※今回のデータは、兵庫県内に本社を置く主工種が「電気」の５８７社を抽出。売上高、土木平均完成工事高、評点Ｙは経審結果にあるデータでランキング。八つの経営状況分析指標は経審結果にあるデータをそれぞれ１００点満点で得点化して独自に算出した総合得点（８００点満点）で順位を付けた。これら企業としての儲けや経営安定度を見る四つの項目でより上位にランキングされていることが総合的に優れた企業と判断した。経営状況分析指標は�@純支払利息比率�A負債回転期間�B総資本売上総利益率�C売上高経常利益率�D自己資本対固定資産比率�E自己資本比率�F営業キャッシュフロー�G利益剰余金―の八つ。
取材協力・ＪＭＥ
　※ランキング表は建通新聞電子版に掲載中

提供：建通新聞社