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北陸工業新聞社
2025/03/26

【富山】保護者、新入生に魅力PR/建設業協会が富山工業高を訪問/「地元を守る意識で勉強を」(竹内会長)

 富山県建設業協会は24日、富山市五福の富山工業高校で、4月から土木工学科に入学する生徒の保護者との意見交換会を開催した。
 生徒の進路を助言する立場にある保護者に建設業の役割、若手建設技術者の仕事内容への理解を深めてもらうとともに、建設業の魅力をPRすることにより、若者の入職促進につなげる目的で例年実施しているもの。一昨年から入学前のタイミングで開き、今回は初めて新入生も同席。
 この日は協会から竹内茂会長、加藤昭悦専務理事のほか、若手技術者として同科OBで林土木の奥野佑太氏(入社3年目)が参加し、土木工学科新1年生の保護者と生徒各40人が出席した。
 土木工学科の河合稔学科長が同科で学ぶ科目や取得できる資格、卒業後の進路先を紹介後、竹内会長があいさつし、「インフラ整備を行う建設業は今後も絶対なくならない仕事。生徒の皆さんには、地元は地元で守るという意識を持って、土木工学を勉強してもらい、3年後には地元の会社へ就職してほしい」と述べるとともに、「これから学校で学ぶ測量は、機器が良くなり精度も高くなったが、基礎を学んで初めて使える。技術者、技能者は減っているが、技術を若い人にも覚えてもらう必要がある。協会では安全を学んだり、資格が取得できるようバックアップしている。就職の際は親御さんの助言もあると思うが、建設業界へ就職できるようお願いしたい」と話した。
 続いて、加藤専務理事が、協会で作成したリーフレットを基に建設業の現状や役割、技術者の仕事内容、新4K、会員企業に就職した際の支援状況を紹介した上で、「就職の際は、地元建設企業を選択肢に入れていただきたい」と訴えた。
 同科OBの奥野氏は、「ものづくりが好きで、人の役に立つ仕事をしたいと思い工業高校に入った。建設業の魅力は大きいものを造る達成感、チームで協力して進める面白さ。特に自分が関わった工事が形となって長年残り、地域の方々から感謝されることがとてもやりがいになっている」と話し、「多くの方と協力して仕事を進めることはとても楽しく、何かチームでやり遂げることが好きな人には向いていると思う。大変なことも多いが、問題に対応する力や考える力が身に付くのもこの仕事の面白さ。土木施工管理は社会を支える大切な仕事で、スケールが大きくやりがいもある。新入生の皆さんは土木のことをよく知り、少しでも楽しんでもらいたい」と語った。
 最後に河合学科長が「土木工学科を今年卒業し就職する33人は、全員が建設業界に入職した。建設業は製造業よりも給料が多く、週休二日など働き方改革がとても進んでいる。協会には様々なバックアップをしてもらっており、進路の選択肢として考えていただきたい」と強調した。

hokuriku