にかほ市建設課は、象潟前川線の拡幅・新設に関し、7年度当初予算で工事費3億4,917万7,000円を確保。軟弱地盤対策が必要な区間(約2,000m)のうち、TDK稲倉工場付近から九十九島球場付近(1,200m)までの載荷盛土を9月以降に公告する。8年度は約800mの載荷盛土を発注し、9年度以降に本線工事に着手する。
事業は、車両のすれ違いが困難な狭隘箇所の解消を目指すため拡幅するもので、防災の避難路や国道7号線の迂回路を確保する観点からも、一部区間では現道から分岐して道路を新設する。
現道拡幅では、久根添中継ポンプ場付近〜苗代島付近までの約2,000mの現道(W約4m)を幅員8mの道路にする。新設では、苗代島付近で現道から分岐し、九十九島球場までの約2,000mに幅員8mの道路を新設する。現道の延長は前川・象潟2号線と象潟前川線で構成する約3,000mだが、拡幅・新設後は全長約4,000m、幅員8mの道路となる。
また、TDK稲倉工場付近から九十九島球場付近(約2,000m)では、軟弱地盤対策が必要なため、2カ年で載荷盛土を行う。
新年度当初予算で確保した3億4,917万7,000円を充て、1,200mの軟弱地盤対策を推進するため、9月以降に工事を公告する。8年度は約800mの軟弱地盤対策を発注。拡幅・新設工事には9年度以降に着手し、久根添中継ポンプ場付近の拡幅から進める。
また、象潟前川線の一部で国指定天然記念物「九十九島」を通過するため、景観保全のため延長1,856mの無電柱化も行う。電気ケーブルなどの埋設位置を確認する調査業務を4月に公告し、本体工事は9年度以降に発注する。
提供:秋田建設工業新聞社