県公園スタジアム課は、こども動物自然公園(東松山市岩殿554)で、 「誰もが利用しやすいトイレ」の設置を促進している。2025年度は1棟について、デザインビルド方式による公告を見込んでいる。当初予算案には事業費として7500万円を計上している。
園内には来園者用のトイレが12カ所設置されている。1980年の開設当時のまま更新されておらず、老朽化が著しいことから、更新とあわせてグレードアップを図る。
2024年度は、森の教室横トイレおよび野外ステージ横トイレの2棟を対象に、デザインビルド方式により古郡建設(深谷市)を特定している。設計業務をまとめた後、25年度内に工事へ着手する計画となっている。いずれもRC造平屋で男女共用のバリアフリートイレ、キッズトイレ、女性用トイレ、男性用トイレを配置する計画となる。
25年度に公告を予定しているトイレは、レストラン「ガゼボ」の正面に位置する1棟。現在は男女用および多目的トイレが整備されている。
そのほかのトイレ整備については、3カ所の整備完了後の効果を確認し、利用頻度や他公園などとの優先順位をつけて、展開を考えていくとしている。
誰もが利用しやすいトイレの設置は、おむつ替え台やこども用トイレ、ベビーチェアを男女のトイレに設置するとともに、防犯対策を強化するなど女性や子育て世代のニーズに対応した、誰もが利用しやすいトイレを整備するもの。併せて、高齢者や知的・発達障害者等への異性による介助・同伴利用等、多様化するニーズにも対応する。
提供:埼玉建設新聞