日本工業経済新聞社(群馬)
2025/04/02
【群馬】前橋市が動物愛護管理センターを6月までに3分離
前橋市は当初予算で工事費2億2900万円を計上している(仮称)動物愛護管理センターに関して、建築、電気設備、機械設備の3分離で発注する見通しを示した。発注に向けた準備を進め、6月までに一般競争入札の公告を行う方針。2026年度の稼働開始を予定している。新施設は、RC造2階建て、延べ床面積360・75uを想定している。
敷地面積は1万34u。整備場所は保健所(朝日町3−36−17)にある既存の動物収容施設棟の西側。動物収容施設棟はRC造平屋、床面積104・4u。犬、猫の一時収容を目的として設置した施設。現在は犬3頭、猫7匹の収容頭数となっており、手狭になっていることから、動物との共生社会の拠点を強化するため、整備が計画された。整備されると、収容頭数は犬9頭、猫15匹となる見込み。
実施設計着手時点での施設規模はRC造2階建て、延べ床面積360・75u。整備コンセプトには、動物にやさしい設備、ボランティアとの協働、教育・情報の発信の3つを掲げている。
機能としては、犬、猫の飼養面積拡充、猫の譲渡に向けたマッチング室、講習会などに使える多目的室、トリミング室、相談室、収容動物の処置などを想定した手術室などを設ける計画。内部は、清掃しやすい床材とし、採光や騒音に配慮した窓を配置する。
このほか、保健所と接続するための連絡通路をS造2階建て、延べ床面積43・16u規模で設ける。既存の動物収容施設棟南側にはS造平屋、床面積14・53uのキャノピーを設置する。
実施設計は山田工務所(前橋市)が24年度にまとめた。
市では、動物愛護に関する「クラウドファンディング型ふるさと納税」を実施している。24年度1回目で集まった413万8222円については、新しい施設で使用することとなるケージやキャリーケース、医療機械器具トリミング器具など備品購入に活用するとしている。