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建通新聞社
2025/04/03

【大阪】近畿地整 25年度当初予算の関係配分を公表

 国土交通省近畿地方整備局は、2025年度当初予算の関係配分を公表した。予算の総額は約1兆0425億円。前年度と比べ3%減となった。内訳は直轄事業費約2965億円(前年度比4・2%減)、補助・交付金事業費約7018億円(同2・1%減)、国庫債務負担行為(ゼロ国債)約441億円(同7・3%減)。直轄の新規事業としては、治水・砂防関係の淀川水系野洲川野洲MIZBE・しが高専空間形成事業(滋賀県野洲市)、道路関係では国道2号小束山局所渋滞対策(神戸市垂水区多聞町)などに着手。また、個別路線の事業化に向け、播磨臨海地域道路(兵庫県)の都市計画・環境アセスメントを進めるための調査や滋賀京都連絡道路(滋賀県、京都府)の概略ルートや構造の検討も進める。
 各分野の予算規模は▽治水に992億0700万円(前年度比3・4%増)▽海岸に62億6800円(同6%減)▽道路整備に2959億6100万円(同10・9%減)▽港湾整備に313億4700万円(同2・5%減)▽空港整備に3億6700万円(同12・5%増)▽都市水環境整備に75億6300万円(同24・6%減)▽国営公園等に50億9700万円(同1・6%減)▽官庁営繕に35億1600万円(同7・5%増)―を盛った。
 補助事業の住宅対策には333億0400万円(同4・5%減)、市街地整備には371億8600万円(同7・4%増)、下水道には658億7800万円(同30・4%増)、防災・安全交付金には2644億7600万円(同1%減)、社会資本整備総合交付金には1443億4800万円(同3・8%減)を充てる。
 治水関係では、大戸川ダム建設事業(大津市)で付け替え道路工事(県道栗東信楽線)、工事用道路工事、ダム本体関連調査・設計などを推進する。事業費は約16・8億円。大和川流域治水整備事業大和川遊水地(窪田地区・奈良県安堵町)は、特定都市河川に指定し、流域水害対策計画を策定しており、同計画に基づいて窪田地区の遊水地などの整備を行い、流域治水対策を推進する。事業費は約22・3億円。
 新規の淀川水系野洲川野洲MIZBE・しが高専空間形成事業(滋賀県野洲市)では、野洲市が整備する水防センターと一体となり、災害時の緊急復旧活動や水防活動などの拠点となるMIZBEステーションを整備する。事業費は約31・6億円。
 道路関係では、国道161号琵琶湖西縦貫道路湖西道路(真野〜坂本北)で改良工事や舗装工事などを行い、25年秋の開通に向けて事業を推進する。事業費は約7・3億円。また、国道176号名塩道路では、改良工事や橋梁上下部工事などを行い、事業を進める。事業費は約36・6億円。
 新規では、国道365号栃ノ木峠道路に着手する。冬季通行止め区間の解消や異常気象時通行規制区間の解消、災害時におけるリダンダンシーの確保を目的に、国による直轄権限代行により事業を推進する。事業区間は福井県南越前町板取〜滋賀県長浜市余呉町中河内の延長約2・9`。事業費は約0・5億円。
 港湾関係では、和歌山下津港海岸(海南地区)での津波対策として、南海トラフ地震などの大規模地震・津波などに備えて海岸保全施設の整備を推進する。事業費は約26億円。

提供:建通新聞社