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建通新聞社四国
2025/04/01

【高知】高知市 六泉寺町市住アドバイザリー業務を25年度に

 高知市は、PFI手法を採用する六泉寺町市営住宅等再編事業について、事業者選定までの手続きを支援するアドバイザリー業務を2025年度に委託する。現在、委託時期や発注方法などについて検討を進めている。25年度当初予算にアドバイザリー業務委託費1117万円を計上。委託費に対して、26年度の債務負担行為として1676万円を設定した。
 市は、老朽化が進む六泉寺町市営住宅(全34棟412戸)と北百石町市営住宅、丸池町市営住宅を再編統合し、六泉寺町市営住宅の敷地に新たな住宅を建て替える。
 これまでに民間活力導入可能性調査を行い、1月に基本計画を策定。2月の高知市公共施設マネジメント推進本部会でPFI手法による事業実施を決定した。25年度は、事業実施に向け事業者選定までの手続きに着手する他、入居者への説明会などを行う。
 六泉寺町市営住宅は、津波による浸水の恐れがある地域のため、集中高層化やピロティ式構造、津波避難ビル指定など災害対策を重点的に検討する。
 計画では、第1工区(約180戸)と第2工区(約100戸)に分け5棟(約280戸)を整備する。また、再編後は6街区(A〜F街区)に分け、市営住宅用地と民間活用の余剰地などを設定。A−1、B、C街区は余剰地、A−2、D、E街区を市営住宅用地、F街区については活用方法を検討する。
 既存入居者の本移転を32年度末までに完了させるため、D街区を第1工区として約180戸を建設。その後、新規入居者用の第2工区(A−2、E街区)約100戸を整備する。住戸形式は1DK約35平方b、2K約43平方b、2DK約53平方b、3DK約65平方bを想定。その他、広場や駐車場、消防活動空地などを設ける。
 計画では、26年度に第1工区の事業者を選定、27〜28年度に設計や既存建物の解体を進め、29年度から建設工事に着手。第2工区については、30〜31年度に事業者を選定し、設計解体などを32年度まで進め、33年度から建設工事に着手する。31〜35年度の順次完成を目指す。
 現在の六泉寺町市営住宅は、1966〜73年度に建設された簡易耐火構造2階建てが18棟(100戸)と耐火構造2〜4階建てが16棟(312戸)ある。また北百石町市営住宅は57年建設で18戸、丸池町市営住宅は70年建設で38戸ある。

提供:建通新聞社