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建通新聞社四国
2025/04/04

【徳島】徳島県 25年度入札・契約制度変更

 徳島県は2025年度入札・契約制度の変更点と運用の改善についてまとめた。土木工事で7月から週休2日確保工事、4月から営繕課で担い手確保工事を導入する。5月以降の公告案件から総合評価落札方式で新たに企業育成型を試行する。ICT活用は土工の発注者指定型を3000立方b以上に拡大する。今回、27年度格付けから格付点数の下限値底上げ、CPD加点上限の引き上げ、パートナーシップ構築宣言企業の評価を予定していることも公表した。
 働き方改革の推進で、工事現場週休2日の質の向上を図る。7月以降の土木工事(週休2日確保工事)で、月単位の週休2日の経費を当初に計上し完全週休2日を達成した場合、経費加算と工事成績評定で加点する。4月以降の営繕課(担い手確保工事)の案件で、通期の週休2日の経費を当初に計上し月単位の週休2日を達成した場合、経費加算と工事成績評定で加点する。
 地域の実情に応じた入札方式の適用へ総合評価落札方式を見直し、土木一式工事で新たに企業育成型を5月以降に公告する案件から試行する。工事成績として、企業の施工能力と配置予定技術者の施工能力をそれぞれ工事成績評定1件で評価し配点をそれぞれ15点とする。
 インフラDXの加速は、生産性の向上へ、ICT活用工事(土工)の発注者指定型の対象を、土工量3000立方b以上に拡大する。実施しない場合は、工事成績評定で減点する。5月以降に指名通知または入札公告する案件から適用する。
 総合評価落札方式で5月以降の工事案件から、過疎地等の土木一式工事で応急工事に関する協定書や覚書等で路線管理する企業を旧市町村単位で評価し5点を加点する。舗装工事の総合評価落札方式の適用を3000万円以上とする。
 5月以降、設計金額5000万円以上の土木一式工事で建設業BCP認定企業を2億円以上で5点、未満で3点加点する(現行は1億円以上)。橋梁塗装工事で、新たに地域精通度を主たる営業所所在地で10点加点する。災害時支援協定は5点加点する。営繕課の5000万円以上の委託業務で5月以降、総合評価落札方式を試行する。
 この他、建設企業の評価を27年度格付けから見直すこととし、周知するために今回、評価内容を公表した。土木一式工事の格付け点数の下限値を、特A等級は1400点(新設)、A等級は820点、B等級は710点へと見直す。
 同じく土木一式でCPD取得ユニットの総数と加点の上限を27年度から300ユニット以上で30点に引き上げる。また、パートナーシップ構築宣言登録企業を新たに評価し、27年度格付けから5点を配点する。

提供:建通新聞社