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滋賀産業新聞
2025/04/07

【滋賀】守山市 ほたるの森資料館の建替え

 守山市は、老朽化に伴う「ほたるの森資料館」(同市三宅町10番地)の建替えに取り組む。2025年度(令和7年度)は、近く業務委託する基本計画の策定を前半に進め、後半に設計業務(基本設計・実施設計)を委託して26年度(令和8年度)中頃にかけて行う考えだ。工事施工は27年度(令和9年度)の見込み。28年度(令和10年度)4月の新資料館オープンを目指す。
 ほたるの森資料館は、守山市民運動公園の敷地内に、1990年(平成2年)4月に開館。これまで35年にわたりホタルの飼育に関する調査、研究および指導を行い、ホタルを中心とする自然観察その他の自然に親しむ学習活動の場として多くの市民に親しまれてきた。
 現資料館の施設規模は、木造平屋建、延92平方b(事務室12平方b、展示・学習室44平方b、飼育・研究室12平方bなど)。築35年の建物および各種設備は、経年による老朽化が進み、安全面、利用面、運営面での課題を抱えている。
 このような状況の中、2024年度(令和6年度)において、今後も多くの市民に愛される新たな資料館を運営するため、現資料館を建て替える方針とした。
 近く委託する基本計画策定支援業務は、資料館の建替えに当たり、整備コンセプトや建替え場所の検討、ほたるの森資料館建替え基本計画の作成を支援することを目的とする。業務内容は、守山市ほたるの森資料館建替え基本計画の策定。
 複数の施設が点在する市民運動公園敷地内での、新資料館のあり方を検討し、ホタルが生息する同敷地内の河川との関係性について考慮しながら、整備コンセプトの検討を行う。
 新資料館の機能および整備規模について複数パターンを検討。整備工事中も現資料館の開館を継続することを前提条件とする。整備コンセプトを実現するために整備エリアに必要な機能の検討を行い、建物の諸室および外構についての整備規模を検討。整備検討範囲内において、全体整備エリアおよび建物の整備エリアを検討する。
 事業規模、各発注方式の特徴、スケジュール等を踏まえ、設計および工事施工の発注方式について検討。整備工事に係る費用(インフラ、建築、解体、外構整備、備品費、移転に係る費用、設計・工事監理等の業務委託費、工事に係る申請費)および運営費(光熱水費、維持管理費、修繕費、事業運営費等)の算出を行う。
 検討する整備エリア、事業手法に基づき事業スケジュールの検討を行う。設計業務および工事施工、施設移転等に係る必要期間を考慮しながらスケジュールを検討する。
 これらを踏まえ、ほたるの森資料館建替え基本計画書の作成を行うことにしている。
 基本計画策定支援業務の受託者は、4月18日開札の制限付一般競争入札で選定する。委託期間は、契約締結日から8月31日まで。

提供:滋賀産業新聞