大阪府環境農林水産部流通対策室は、松原市河合6にある府有地(南大阪食肉地方卸売市場跡地)と南側に隣接するため池(新池)を一体的に利用・開発する事業者を募集するためのプロポーザルを行い、浅野歯車工作所(大阪狭山市)を事業予定者に選定した。提案金額は10億7354万円(税込み)。
地域産業の活性化につながる点や、高校生をはじめとした人材育成と地域雇用の創出が期待できる点などが評価された。
府有地は松原市河合6ノ75ノ1(地番)他に所在し、面積は3万2425平方b。
工場施設の計画は、同社の事業拡張エリアとして床面積6750平方bで自動車関連部品を生産する他、松原市中小企業支援策として、床面積3575平方bのエリアに同市内中小企業の生産設備を段階的に移管する。全体の工場施設面積は1万0125平方bで、この他に多目的エリア750平方b、入出庫エリア450平方bなどを設ける。現存する管理棟は改修し、食堂や更衣室、事務所などを設けるとしている。
ため池は松原市河合6ノ120ノ1(地番)他に所在し、面積は1万1993平方b。防災・憩いの広場としての公園や利用者専用の駐車場を整備する。
同府有地に開設されていた南大阪食肉地方卸売市場は2016年に廃業。南側のため池とあわせ未利用地となっていた。21年度に大阪府と松原市が実施したサウンディング型市場調査では、「大阪市・堺市といった大都市に近く、立地条件として良好」や「敷地の形状や面積については幅広い計画が可能」などの意見があった。
提供:建通新聞社