徳島県は4月1日、一般競争入札(指名競争入札)の参加資格審査を経て資格認定された、県内に主たる営業所を有する建設業者1226者の格付けを公表した。入札参加資格業者の総数は前年度の1262者から36者減、また土木一式の業者数は933者と前年から31者減となり、いずれも3年連続で減少した。建築一式は464者で前年度から8者減少している。
格付けは、各業者の格付け点数以外に、技術者要件、完成工事高条件など、工種別に各等級の要件がある。格付け点数が高くても要件を満たさない場合、より下位の等級となる。今回から、土木一式と建築一式の等級ごとに設定する技術者条件について、技術職員数の継続雇用期間を6カ月超に拡大している。また前年度に続き、土木一式格付けの工事成績加算率の対象工事に、国土交通省四国地方整備局発注工事を加えている。
今回の格付け有効期間は4月1日から2026年3月31日までの1年間。この期間中であっても、発注者と請負契約を締結する日の1年7カ月前の日の直後の決算日を審査基準日とする経営事項審査を受けていない者は、前の経営事項審査の有効期間が過ぎてしまうため、公共工事を発注者から直接受注できなくなる。
土木一式と建築一式は今回も、格付け点数の高い順に上位30者を特A等級とした(表参照)。なお27年度の格付けからは、土木一式特A等級の下限値を1400点にすることを公表している。
今回、土木一式は31位から217位までがA等級、218位から437位までがB等級、438位から679位までがC等級、680位から933位までがD等級。
建築一式は31位から80位までがA等級、81位から143位までがB等級、144位から464位までがC等級となった。
25年度県内建設事業者の格付け点数による順位は、土木・建築とも24年度に続き姫野組(徳島市)が1位となった。新たな特A級には土木一式でエス・ビー・シー(美馬市)と東和(那賀町)が、建築一式は東和が昇格している。
その他の業種ごとの主な格付点数1位は、とび・土工・コンクリートが山全(三好市)、電気は四国電気工業(徳島市)、管は港産業(徳島市)、鋼構造物は大久保産業(徳島市)、機械器具設置は小川製作所(徳島市)、水道施設はササノ(徳島市)。
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建通新聞社