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建通新聞社四国
2025/04/08

【愛媛】JR松山駅バスタPJが計画検討段階に移行

 集約型公共交通ターミナル「バスタ」をJR松山駅に整備する計画について、松山市は4月1日、国土交通省が事業計画の検討段階に格上げしたと発表した。計画検討段階への移行を受けて市は今後、事業計画の策定に向け、国や愛媛県、交通事業者など関係者と協議を行うなど詳細な検討を進めていく方針。
 バスタ計画をめぐっては2024年12月、県と松山市、交通事業者の3者で計画を合意。協力して事業の推進を国に働き掛けていた。23年に取りまとめた整備方針では、JR松山駅交通拠点機能強化検討会での議論を踏まえ▽バスやタクシーなど交通モード間の接続(モーダルコネクト)の強化▽伊予鉄道松山市駅とのアクセス強化など駅周辺地区の交通円滑化▽移動利便性・回遊性の向上▽災害時などの帰宅困難者の受け入れなど防災機能の導入▽官民連携―を盛り込んだ内容としていた。
 計画段階への移行を受けて、25年度から事業主体の決定をはじめ、整備内容、スケジュールなどを盛り込んだバスタ事業計画の検討に入る見通しだ。事業認可を受ければ四国初の事業化となる。
 中村時広知事は、バスタが、JR松山駅周辺のにぎわいづくりにつながるとともに、県全体の発展に資する施設となることを期待している」と評価した上で「交通事業者からの要望なども踏まえ、引き続き、県もしっかり協力していく」とコメントを寄せた。また松山市に対して「これまで以上にスピード感を持ってまちづくりに取り組んでいただきたい」と要望した。

提供:建通新聞社