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北陸工業新聞社
2025/04/08

【富山】合格率、全試験で平均上回る/建設業協会の資格取得支援講座/人材育成へ受講効果発揮

 富山県建設業協会は7日、会員企業の人材確保・育成事業の一環として毎年開催している「建設業資格取得支援講座」について、2024年度受験者の合格率をまとめた。
 それによると、土木および建築施工管理技士の1・2級(各一次、二次試験)の8試験すべてで全国平均の合格率を上回り、講座の受講が高い効果を発揮していることが明らかになった。
 同講座は、16(平成28)年度から実施。厚生労働省と富山県、東日本建設業保証の助成金を活用し、県建設業協会が建築資料研究社(日建学院)に業務を委託する形で開いているもの。建設業協会の会員企業に在職し、各検定試験の受験予定者で、全日程(3日間)の講座をすべて受講できる人に限り参加者を募集。試験直前対策として、受講者に各試験の出題傾向、重要ポイントを解説している。受講料は無料。
 24年度の講座は、6月14日にスタートした1級土木施工管理技術検定試験の一次(学科)を皮切りに、11月15日までの期間、日建学院富山校(後藤達也支店長)で順次行われた。講座は計7回で、2級建築のみ一次と二次(実地)の講習を同時に開催した。
 24年度受験者の合格率(表参照)を見ると、8試験のすべてで全国平均を上回った。中でも1級建築の二次と2級土木の二次では、全国平均をそれぞれ28ポイント以上上回ったほか、1級建築の一次で24・9ポイント、2級建築の一次で16・2ポイント、1級土木の一次で14・6ポイントそれぞれ上回った。
 県建設業協会では、講座受講者の試験合格率が全国平均と比較して総じて高く、非常に効果的な事業であることが証明されたことから、25年度も引き続き同様の講座を実施していく。
 なお、16年度以降の累計合格者数(1、2級土木・建築すべての講座受講者)は896人に達している。

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