由利地域振興局建設部は、国道107号の大簗工区(バイパス築造・現道拡幅・トンネル新設)に関し、(仮称)大簗トンネルの新設に向けたルート等検討業務を6月以降に公告する。トンネルの工法や新たなルートについて複数案を検討するもの。提案されたルートをもとにトンネルの新設位置を決定、トンネル詳細設計などは8年度以降に委託する。ルート検討に必要な地質調査と地すべり調査もそれぞれ6月以降に公告する。着工は9年度以降となる見通し。
国道107号の大簗工区は、現道の堆雪幅が狭く急カーブが点在している区間。全体延長は由利本荘市山内(起点)〜同市大簗(終点)までの2,350m。終点側のバイパス(L560m)には大簗橋(L19.4m)を中央付近に新設する計画で、バイパスはほぼ完成(残整備:舗装)している。橋梁は舗装と前後の改良などを今後、発注する。バイパスから先の現道は幅員を5.5mから9.5mに拡幅(L790m)する予定で未着工。また、集落につながる起点側は山地のため、(仮称)大簗トンネルを新設する。
トンネルは当初、石沢川右岸の現道北東側に約1,000m規模で新設する予定だったが、地すべりの危険性があるため地質調査と地すべり調査を実施し、ルートを再検討する。ルート検討業務では、当初のルートや左岸側(南西側)への新設も含め、複数の案を検討する。最適なルートを決定して詳細設計を委託し、早期着工を目指す。ルートが決まり次第となるため、早くても9年度となる。
提供:秋田建設工業新聞社