大阪府住宅供給公社は、2025年度の事業計画を策定した。井口堂団地の建て替え事業者を選定し実施設計に取りかかる他、門真団地の屋外環境整備工事に向けた基本設計、赤坂台団地の耐震改修工事などを実施する計画だ。入札手続きを進めているみのお・B・C団地と金岡東・B団地では、25年度に建て替え工事に着手する。
井口堂・B団地(池田市)は25年度に実施設計を行い、26年度に建設工事に着手する予定。新たな住宅は鉄筋コンクリート造で5階建て以下とし、戸数は52戸を計画。道路拡幅や水路橋の改修を合わせて行う。
現在、建て替え事業者を決める事業提案競技を進めており、5月30日まで参加申し込みを受け付ける。7月中旬に事業者を選定する。建設工事等提案価格は上限22億7810万円(税込み)。
■みのお・B・C団地、金岡東・B団地の施工者も決定へ
みのお・B・C団地(箕面市)は4月15〜16日に入札、4月17日に開札し、施工者を決定する。規模は鉄筋コンクリート造5階建て4棟延べ1万0475平方b。住戸数は162戸。
金岡東・B団地(堺市北区)は5月20〜21日の入札、5月22日の開札で施工者を決める。規模は鉄筋コンクリート造延べ1万1085平方b。一般棟は9〜12階建ての120戸、共生棟は10〜11階建ての50戸。ZEH―M Oriented認定の取得を目指す。
■赤坂台団地で耐震改修
高層住宅の耐震化では、赤坂台団地(堺市南区)で耐震改修工事を実施する。25年度末の耐震化率95%以上を目指しており、原山台B団地の第2期耐震改修工事を年度内に完了することで、耐震化率が96・3%となり目標を達成する見通し。
屋外環境整備として、原山台団地(堺市南区)で駐車場整備に伴う段差解消、歩車分離、植栽整備などの工事に着手。門真団地では基本設計を実施する。
泉北ニュータウン茶山台団地(堺市南区)の16棟を団地再生事業として活用する。既存建物を一体的に利用し、マスターリース方式による貸し付けを行い、住宅の他に子育て・高齢者施設などの多世代交流ができる新たな施設導入を計画している。4月中にも事業者を選定する見通しだ。
修繕では、▽外装吹き替え(3団地)▽鉄部塗装替え(6団地)▽屋上防水層改修(1団地)▽量水器取り替え(12団地)▽屋外給水管改修(1団地)▽加圧式給水設備改修(6団地)▽ガス漏れ警報器取り替え(8団地)▽昇降機リニューアル(5団地)▽自動火災報知設備更新(2団地)▽教養部照明器具取り替え(5団地)―に取り組む。
この他に、住戸改善工事では住戸リノベーション工事を250件、3カ所給湯化工事を381件、浴槽など設置工事を370件計画している。
提供:建通新聞社